感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
高木正雄
2
よく太平洋戦争はアメリカには負けたが 中国には勝てたという人がいるがこの本を読めばそれは無理とわかるだろう。そして陸軍最後の良心のように語られる阿南だが、戦は下手ということがわかる。阿南は侍従武官の時の縁で陸相になったようなものなのだろう2023/10/06
兵衛介
1
終戦時の陸相阿南惟幾は、三船敏郎や役所広司が演じる如く一身を擲って日本を終戦に導いた善玉と描かれることが多いが、当時長沙戦の軍司令官として、非常に不味い戦をしている。当初予定になかった長沙攻略を、敵の挑発に乗って独断専攻で決断した挙げ句、準備不足、兵力不足で挫折。辛酸を嘗めた配下将兵は堪ったもんではないだろう。手痛い敗戦にも関わらず信賞必罰どころか栄転し、後に陸相へのステップとなる。
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