内容説明
自死、窮死、不明死、戦死、病死…。北村透谷から寺山修司まで、道なかばで生を終えた夭折の詩人17+1名。その作品と死の行方を探るシリーズ第一弾。
目次
1 明治・大正(北村透谷―過ぎにし春は夢なれど;石川啄木―見よ、今日も、かの蒼空に;山村暮鳥―わたしが病んで;大手拓次―いまはもうなつかしい死のおとづれは;宮沢賢治―どうも間もなく死にさうです;村山槐多―死と私は遊ぶ様になった;八木重吉―琴はしづかに鳴りいだすだらう;尾形亀之助―花デハナイ;富永太郎―蛾よ、蛾よ、)
2 昭和・戦前(小熊秀雄―夜は、ほんとうに子供の;金子みすゞ―人はお墓へはいります;中原中也―さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、;立原道造―吼えるやうな羽搏きは;森川義信―死んだおまへの姿を)
3 昭和・戦後(原民喜―一輪の花の幻;伊東静雄―ただある壮大なものが徐かに傾いてゐるのであった;寺山修司―ぼくは不完全な死体として生まれ)
谷川雁―瞬間の王は死んだ―あとがきがわりに
著者等紹介
正津勉[ショウズベン]
1945年福井県生まれ。1972年、『惨事』(国文社)でデビュー。幅広い分野で執筆を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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