ペリー艦隊と日本外交の対決をどのように評価するか

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  • サイズ A5判/ページ数 334p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784809676826
  • NDC分類 210.595
  • Cコード C0031

内容説明

日本人は開国騒動のトラウマをいつ克服できるのだろうか。ペリーの黒船があたえた衝撃は日本人の国際的な見方や考え方に影響をおよぼしつづけた。事件の展開と日米交渉の過程を調べなおし、後世の解釈と突き合わせながら、歴史認識のいくつもの問題点を解明する。

目次

第1部 ペリーの来航は予知されていた(幕府の愚かさを非難すれば、歴史認識が得られるのだろうか;ペリーの黒船が初めて太平の眠りをさましたのだろうか ほか)
第2部 ペリー艦隊来航(日米はどのような意識と認識のもとに対決したか;ペリーは東洋的朝貢外交を打破することに神経を尖らせていた ほか)
第3部 ペリー艦隊再来(ペリーショック後の日本の議論;日米再接触はどのような雰囲気ではじまったか ほか)
第4部 日本人に欠けていたのは外交の能力ではなく、外交を評価する能力だった(明確な即答をしない「ぶらかし策」は非難すべき外交だろうか;歴史認識はつねに現代から悪影響をうけつづけている)

著者等紹介

竹田英尚[タケダヒデナオ]
1942年愛媛県今治市に生まれる。1965年大阪大学文学部卒業。1968年大阪大学大学院文学研究科修士課程修了。天理大学外国語学部助手。1971年ボルドー第3大学留学(~72年)。1988年大阪大学文学博士。1990年パリに留学し、パリ国立図書館で研究(~91年)。2009年追手門学院大学教授を退職し、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

21
固定観念や偏見は、視点の角度や注目点を決める根本発想。情勢変化なければ、誤りが気づかれることなく継承(19頁)。これは決断を誤らせる原因で、考えてみれば恐ろしいことだと思う。鎖国が長かったのも戦争になった 遠因なのかもしれない。弱い側から捉えなおすならば、武力衝突にいたらない範囲で執拗に抵抗し、相手の受諾しそうな妥協点を見出すのが良い(40頁)。強者の論理では見えないこともあろう。想像力によって反省をめぐらせておこう(65頁~)。戦後責任の問題にもつながる。    2014/09/16

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