内容説明
日本人のありようそのものが、芸術です。庶民一般の特性を踏まえた国家ビジョンの提案。縮み・閉塞社会を打破するための生産的民族論。
目次
第1部 21世紀日本は「世界のスマート・アトリエ」へ(探美派の人々;外国人がみたアートの国;「清潔」は日本人の宗教;人生を“包装紙”で包む;美貌なるかな、サムライ・スポーツ;生の終焉を悠久の美に;科学技術や生産でも美意識が働く;手当たり次第、すべてキャンバス;量も質も突出)
第2部 美意識を育てたのは「草食文化」(民族性は食で決まる;縄文人の草食;草食の証明;弥生時代―土の力は強かった;米食も草食―一二〇〇年つづいた肉食禁止;肉なしに苦しんだザビエル、ペリー、ハリス;明治の肉食解禁;現代日本の食風景;「草食文化」がつくった日本人の特性)
第3部 日本人は、なぜ国家ビジョンをもとうとしないのか(入港先知らずの航海;欠かせない「自分たち探し」;同質性、近似性ばかりを主張する日本;二一世紀と日本人)
著者等紹介
國米家己三[コクマイカキゾウ]
専攻は「日本人論」。「民族と社会」「草食文化と日本人」の視点から考察。朝鮮・咸鏡北道(現、北朝鮮)に生まれ、少年時代を京城(現、ソウル)で過ごし、郷里、岡山県に帰国。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。病気療養後、フリーランスのライターとなり、リクルート、文化放送ブレーン、博報堂、産経新聞、日本工業新聞などを中心に企業人の評伝をはじめ、書評、民俗史、食文化、教育などの連載記事を執筆。その後産経新聞社会部記者となる。現在、フリー・ジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。