内容説明
南太平洋・ソロモン諸島における大規模開発事業の導入は、地域社会にいかなる矛盾を引き起こしたか。本書は、西洋社会から発せられてきた「開発」や「発展」「貧しさ」の意味を再考する。
目次
第1章 開発・民衆・人類学―開発現象との距離感
第2章 開発の場―ソロモン諸島国とイサベル島の概況
第3章 イサベル島社会を律する権威
第4章 大規模開発がくる社会
第5章 結論―開発と向き合う人びと
著者等紹介
関根久雄[セキネヒサオ]
1962年、東京生まれ。法政大学文学部卒業。広島大学大学院社会科学研究科修士課程修了。総合研究大学院大学文化科学研究科(国立民族学博物館)博士課程単位取得退学。名古屋大学助手を経て、現在、筑波大学社会科学系専任講師。博士(文学)。専攻は文化人類学、開発人類学、オセアニア地域研究。1987年から89年まで、国際協力事業団青年海外協力隊員として、ソロモン諸島国立博物館にて活動
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