内容説明
ものごころついた頃からキャンバスに描いた黒衣の少女。彼女は友人の妹として透の前に出現した。美しいツインズと異母妹、継母と友人の倒錯した愛。旧家のステレオから流れる「中世序曲」。こく空間はマスカレイド。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青豆
7
主人公の透は冬休みに大学の同級生である三浦の実家へ行き、そこで彼の美しい四人の妹達と出会う。双子の美少女の肖と鏡。姉を慕う幼い妹の亜衣理。そして黒衣を纏った美しい紗夜。幼い頃からキャンパスに描き続けていたモチーフである黒衣の乙女その物な紗夜に惹かれる透と、ここから連れ出してと願う紗夜。透を誘惑する双子に義母と関係を持つ友人など、本性を隠し倒錯した愛が繰り広げられるのだが、倒錯という物が描ききれず盛り上がりに欠け非常に退屈。もう少し工夫が欲しい2014/07/06
-
- 和書
- 森鴎外 国文学研究叢書
