内容説明
「縄文人は生と死を繰り返す自然の無常感を神として尊んだ。だから、どんな視覚的な再現行為も基本的にはできなかった。たとえ、作品をつくったとしても隠し、あるいは壊した。ただ墓だけは例外であった。もしもそれを壊したら、死者は再生しないであろうから。しかしどんなものであれ残すという行為は、自然の無常とともにいきるという、彼らの思想とは相反するものであった」。縄文1万年、祈りのメッセージ。
目次
1章 夢が産んだ土器
2章 非文明の思想
3章 縄文土器の位置
4章 永遠という時間
5章 太陽と月(満月)
6章 男根(リンガ)と子宮
7章 擬人化
8章 月食を伝える文化
9章 夢の絵文字
10章 天地(男女)両有神
11章 祈りの祭器
12章 文様の謎
13章 破壊と完成
14章 呪術師(シャーマン)の歌