内容説明
漢方療法の学問的理論を把握しないで、生薬の研究をしても、それは、漢方医学の研究ではなく、単なる西欧の薬学的研究にすぎない。漢方理論を無視した漢方医学の研究は、まったく成立しないということを、本書によって明らかにしたい。
目次
第1章 中国における漢方医学の歴史
第2章 日本の漢方の現況と理論漢法(日本における漢方医学の現況;日本漢法医学の進むべき5つの路線;日本の理論漢法)
第3章 中国における理論漢法(傷寒論段階の公学的漢方理論;傷寒論段階の薬物論;傷寒論段階の方剤論;温病理論;経路と薬物;現代病名による漢方治療の実際;附子と石膏の使用上の注意〈漢方熱寒療法の重要性〉;中国漢方重要参考書;医方集解)
付表 六淫・四傷薬物表