内容説明
この本の最大の特徴であり魅力であるのは、全巻を流れる漢方医学にたいする客観的な評価と主観的な愛着を融合させた精神であろう。著者は漢方医学にたいして、できが悪くてもかわいがり、かわいがってもできの悪さを見逃がさない、慈愛と理知にみちた気持をもっており、それがこの本の全巻をつうじてひしひしと感じられるのである。
目次
緒論―漢方医学理論の長所と欠点
漢方医学の病候論(傷寒理論の病候論;温病理論の病候論;私見を加えた結論)
漢方医学の診断論(傷寒理論の診断論;温病理論の診断論;私見を加えた結論)
漢方医学の薬物論(構造分析;優劣分析―西洋医学と比較して;私見を加えた結論)
漢方医学の方剤論(構造分析;傾向分析;私見を加えた結論)