内容説明
中国医学の直接の治療手段は、薬物ではなく、方剤である。だから、方剤の聖典である「医方集解」(汪〓庵1682年)をよまなければならない。その網羅される範囲は、中国医学のはじまりから明末・清初の温病理論の一歩手前までがすべて入っている。内容は適用される証と症状から方剤を構成する各薬物の役わりにいたるまで、懇切ていねいに説明されている。まさに、方剤の使いかたを初歩から奥義までを一直線ですすめるテキストである。
目次
1 序論(薬証の対応;病態生理学)
2 本論(治療目標;方剤分析;弁証基準)
3 結論(弁証診断学;接近の方法)