目次
1 MSNを解剖する
2 シャビはボルトよりも速く走れるか?
3 フットボールのバランス
4 臆病者よ、勇敢さを教えてやろう
5 名将論の重大な欠点
6 無敵艦隊クロニクル。ロマンチックが止まらない
7 インテンシティの虚像
8 イニエスタは時間を止める
9 選手評価の固定概念を覆せ!
10 もしも、この世界にクライフがいなかったら
著者等紹介
スアレス,ヘスス[スアレス,ヘスス] [Su´arez,Jes´us]
1959年、ウルグアイ、モンテビデオ生まれ。スペインのガリシア州リーグ1部でプレー。引退後は監督養成学校でフェルナンド・バスケスに学び、監督ライセンスNIVEL2(日本のA級ライセンスに相当)を取得。グアルディオラ、リージョ、マウロ・シルバ、バレロンらと親交が厚く、地元ラ・コルーニャではラジオでサッカー番組のパーソナリティーを務める。ワールドサッカーダイジェストでは、18年以上に渡りスペインのコラムを担当
小宮良之[コミヤヨシユキ]
1972年、横浜生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大学に留学。卒業後、語学力を駆使してスポーツライターとして活動。2001年からバルセロナに渡り、五輪、ワールドカップを取材後、2006年から日本に拠点を移す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こきよ
62
「強い方が勝つのではなく勝った方が強いのだ」とベッケンバウアーは言ったが、確かに勝利という成果の前では、いかなる哲学も戦術も霞む。他方多くの観るものが望むのはオフェンシブでスペクタクルな戦いであることも事実。だが殆どのチームは、身の丈にあった現実的な戦いを余儀無くされている事実は忘れてはならないが。2016/02/11
ソノダケン
2
利己的で足手まといだったラウール・ゴンザレスをアラゴネスが切り捨てたことで、スペイン代表の快進撃がはじまった。この人ハッキリ書くよな~。攻撃とボールキープの信奉者である著者はシメオネを批判するが、夢想家のビエルサを皮肉るバランス感覚もある。ほかにも、守備の拙さを「攻撃的」とゆう形容詞でごまかしてると、ダニエル・アウベスやマルセロを斬るサイドバック論など味わい深い。2016/06/15
こうしるばうま
1
魅力的な世界がスペインにありそうだけど。2016/04/02
Takehito Watanabe
1
正直なところ、作者のポゼッションスキーは『?』な所もありました。が概ね興味深く読了。個人的シンパシーを感じたのは、『リアクションではなく、アクションが重視されるべき』とか、『大物食いの為のモチベーションの話』は良かった。 サッカーが余り好きじゃない人にも、読んでほしい一冊です。2016/02/21
coolmonster
1
文章は厳しいが、ヘスス・スアレスの論点は、彼の今までの著作や記事といささかの矛盾も見られない。彼はずっと同じ事を論じている。そして、彼のフットボールに対する評価を私は愛している。ぜひ、過去の「挑戦状」シリーズも併せて読んでいただきたい。2016/02/09