内容説明
「レベルの低さ日本一」なのに常連客が続出!究極の“サービス業”から学ぶ「人材育成」と「経営戦略」。全業種に応用可能な「鴬谷デッドボール」の“現場”とは。「デブ・ブス・ババアで風俗店を作る」そんな夢物語を成し遂げた男の秘話。
目次
1 衝撃的風俗店との出会い
2 すべてが想定外だったオープン当初
3 ブラック社員の正しい管理方法
4 店が軌道に乗った際の“次の一手”
5 デッドボール流トラブルシューティング
6 「池袋デッドボール」オープン、そして5周年
著者等紹介
デッドボール総監督[デッドボールソウカントク]
2009年、鴬谷に「レベルの低さ日本一」を謳い文句にした風俗店「鴬谷デッドボール」を開業した42歳。現在は鴬谷のほか西川口、池袋と3店舗で展開中
ハラ・ショー[ハラショー]
食品、繊維の業界記者を経てフリーのライターに。プロレス、相撲、風俗、AVなど裸一貫で活躍する人たちの世界をテーマに、男性週刊誌、夕刊誌などへ連載原稿執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
中野(racoon)
15
★★★★★ 隙間産業を究めに究めた結果、新しいビジネスモデルが誕生した!というか、まだ目に見えていなかったニーズを掘り起こしたのか…。なんでもいいからとにかく「社長」になりたくてデリヘルを開業、しかし女の子の確保で躓きあわや廃業と思われたとき、本来捨てていた部位を味付けにより商売に成立させた「ホルモン理論」を思いつく。「面接で落とした子がいたら紹介して下さい。デブ・ブス・ババア・刺青なんでもOKですから。」見た目も中身も「規格外」な地雷の女性達、体当たりの体験取材、笑えて「ほほー」な一冊。2015/09/25
ステビア
14
店のことはネットで見て知っていたので楽しく読んだ。2019/10/12
文章で飯を食う
8
地雷専門店があるのかと勘違いした。いやービックリ。地雷のような女性しかいない風俗店のこと。いやらしい気持ちにはならず、全部立ち読み。「総監督」と名乗る店長が、風俗店の最大の問題点「女の子」を集めるために、身分証明書さえあれば全員採用。しかし、最悪の女たちに客はなかなかやってこない。いったん軌道に乗り出すと「罰ゲーム」で来る客や、ブス専の人たち。そこそこ良い娘も来たり。総監督は「当たり外れ」のガチャガチャ感覚のお店に舵を切ったりする。PDCAサイクルを回しているのだ。おもしろい本だ。2014/12/20
spoon
4
下世話な欲望丸出し業界会社の成功例ってのが、表(ってのも変だが)の成功している会社と何が違うのか?という興味から読んでみた。そりゃ別に風俗じゃなくっても良かったんだけどね、まあ。で、恐ろしいことにかなり似てる。ってかこの総監督と名乗っている方は、風俗じゃなくても成功しそうだな~と思った。特にすごいのは人材の登用・育成と労働環境の整備のとこね。「オレの会社にはロクな人間が集まらねぇんだよ!!!」って叫んでるそこの社長。これ読んでみるといいよ。ほんとだよ。いやだから店に行けって言ってんじゃないんだってば。2014/10/24
しげ
3
ここに書かれていることだけがすべてじゃないのかもしれませんが、書かれていることを読んで、人間って意外とやさしいんだな、という気持ちになりました。持たざるわたしたちが、愚かなわたしたちが、日常のくだらない瞬間を、ひとときでも多く、笑って過ごすことが出来ますように。2022/01/10