内容説明
国際レベルでは高い評価を受け、日本では逆境に身を置く嫌われ者、レフェリー家本政明の真実。
目次
ウェンブリーレポート
序章 主審家本について
第1章 挫折と成長/支えてくれた人
第2章 自らのスタイルを確立する
第3章 日本における審判の立場
第4章 ウェンブリーでの経験
著者等紹介
家本政明[イエモトマサアキ]
1973年生まれ。1996年に全国最年少で1級審判資格を取得(当時)。2002年にJリーグ審判員に登録。2005年に国際主審登録、スペシャルレフェリー(現プロフェッショナルレフェリー)登録。2010年にはサッカーの聖地ウェンブリーで笛を吹く初の日本人レフェリーとなるなど、国内外で評価が高まっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆにこ
26
いつもはサポーター目線なので、違う立場の方の考えを知るのはためになります。試合中「なんだあの審判!」と思ってごめんなさいw時々出てくるやんちゃな選手が誰なのか知りたいです。2013/09/28
ふろんた2.0
12
悪名高き家本主審。過去に貼られてしまったレッテルはなかなか剥がせてないようだが、自分はいつまで過去のことをネチネチ言ってるんだろうと思っている。ルールに厳格であるほど、ファールやカードが出てしまいゲームの面白味がなくなるというのは新鮮だった。著者語りなので、宮本恒靖の著書での評価とちょっと違うなあというところはある。余談だが、観戦してて見苦しいと思うのはサポーターの審判への罵声と選手による執拗な抗議。日本の審判はレベルが低いという声もあるが、そうではないと思うぞ。審判に対する理解が深まる1冊。2013/09/04
太鼓
7
試合での実際のレフェリングの仕方は面白く読みました。が、これでいいのか?と疑問に思うこともしばしば。明らかなファールを見のがすのは試合をコントロールする上でやむをえないことなのかもしれません。すべてのファールを取っていたら試合が止まりまくって選手や観客のストレスがたまってしまう、というのもわかります。でもね、見逃すというか泳がすっていうのはね……いいのかそれで。 2016/07/24
姉勤
7
おそらく最も有名になった日本人サッカー審判。だが悪名は無名に勝るで印象が薄ければ本書を手に取らなかっただろう。Jリーグを3桁もスタジアムに足を運べば、彼の風評を実感として感じる事も、かつては少なくなかった。一々挙げないが氏の二つ名は多い。しかし、本書を読んで氏の印象がガラッと変わった。廃業も覚悟したどん底からの己克、サッカーに対する真摯な態度と問題意識、彼が師と仰ぐ青嶋隆氏に興味も持った。特に、武道の体術や間合いがサッカーのコンタクトに役立つという理論は、以前より思っていた事を代弁して貰った感だ。良著。2012/12/24
さんつきくん
6
サッカーの審判は他の競技に比べ、かなり特殊な存在だ。特に主審は。一試合90分間で10km近く走り、流れを読みつつジャッジをくださないといけない。ジャッジが怪しいと、ネット上で叩かれる。日本サッカー界のトップレフェリーの一人家本政明氏もその一人。日本中が注目する試合で、主審を務めたが試合は荒れに荒れた。ジャッジ事態はそんなに悪くはなかったものの、試合をコントロールできなかった。彼は大バッシングを受けた。サッカーをより楽しむ上でルールや審判の役割をちゃんと認識しておきたいと思い、手にした一冊。2015/10/18