内容説明
昭和の悲劇。海の特攻隊・人間魚雷「回天」から、平和への祈り。ユキコはなにもしりませんでした。人間魚雷がなんなのか?子どもに伝えるノンフィクション絵本。光「回天」の会推薦図書、山口県神社庁長推薦図書、光ユネスコ協会会長推薦図書。
著者等紹介
佐藤溯芳[サトウサッポウ]
宮崎県生まれ。岡山大学卒業、九州大学大学院修了、東京藝術大学大学院修了。日本電信電話公社、新聞社編集長。現在、和歌山大学観光学部特別フェロー。人間魚雷「回天」の研究、『日本書紀歌謡の音楽的復興』の研究は両輪
熊谷まち子[クマガイマチコ]
山口県下関市生まれ。多摩美術大学日本画科卒(加山又造教室)。新制作協会、創画会、現代童画会、童画芸術協会を経て、日本児童出版美術家連盟会員、新*童画会員。受賞:ジャクエツ賞/学研賞(現代童画会)/ギャラリー毎日賞/ゴールドメダル大賞(童画芸術協会)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒラP@ehon.gohon
13
【再読】大人のための絵本2022/09/22
ヒラP@ehon.gohon
9
乗ったら帰ってくる事のない人間魚雷の乗組員がいたことを、今の人びとは信じられないかも知れません。 その乗組員となる男性と結婚したこと、わずか十日足らずの新婚生活を大切に、九十四歳になるまで独りで過ごされてきた女性がいる真実は、私にも信じられません。 純粋な恋心と戦争の惨さを痛感しました。 夫の乗った回天が、結果として人を殺さずに安堵する気持ちは、何のための死だったか、疑問もわいてきたに違いありません。 美しくまとめられた絵本だけに哀しみが静かに拡がりました。2016/08/23
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