内容説明
明治東京市井犯罪史の決定版!生粋江戸ッ児の著書が、私的東京回顧を発端として、明治に発生した犯罪を冷徹な目で捕えた“異相の近代東京史”。妻を惨殺した黒田清隆、吉原杉戸屋7人斬り、初代ピストル強盗清水定吉ほか。
目次
序章 江戸開城と死者たち
明治元年 小伝馬牢切解きと青木弥太郎
明治2年 竜馬を斬った今井信郎
明治3年 住谷兄弟の仇討ち
明治4年 明治最初の毒婦原田きぬ
明治5年 遊女解放令とウサギの流行
明治6年 皇城炎上罰金13円50銭
明治7年 福沢諭吉を悩ませた楠公権助論争
明治8年 芝山内少女凌辱事件
明治9年 高橋お伝の吉蔵殺し
明治10年 ニセ西郷、ニセ西郷軍
明治11年 妻を惨殺した黒田清隆
明治12年 贋造紙幣の名人熊坂長庵
明治13年 吉原杉戸屋7人斬り
明治14年 本郷金助町一家4人殺し
明治15年 明治天一坊松平良七
明治16年 天福六家撰事件と原胤昭
明治17年 赤井景韶の脱獄一件
明治18年 初代ピストル強盗清水定吉
明治19年 元祖“阿部お定”事件
明治20年 花井お梅の箱屋峯吉殺し
明治21年 吉原遊廓の3連続心中
明治22年 右翼テロリストの源流来島恒喜
明治23年 英人宣教師ラージ殺し