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出版社内容情報
寛政6年(1794)5月、名プロデューサー蔦屋重三郎によって見いだされ、江戸の歌舞伎役者を描いた豪華な大首絵28図の一挙出版という華やかなデビューを果たした東洲斎写楽。今もなお世界中の人々の心を掴む異才に迫る入門書。
内容説明
NHK大河ドラマ、べらぼう―蔦重栄華乃夢噺をもっと深く楽しみたい方へ!蔦屋プロデュースの本と錦絵が、オールカラー図版&専門家の解説でよ~くわかる。歌麿、写楽の作品から、この時代がイキイキと見えてくる。
目次
第1部 写楽、異才の似顔絵描き(第一期の役者絵;第二期の役者絵)
第2部 写楽誕生とその後(「歌舞伎」を描く;浮世絵版画のはじまり;写楽以前の似顔絵;浮世絵のしくみ;蔦屋重三郎 ほか)
著者等紹介
田沢裕賀[タザワヒロヨシ]
青森県弘前市生まれ。東北大学大学院文学研究科修了。麻布美術館学芸員、三井文庫学芸員を経て東京国立博物館研究員、絵画・彫刻室長、学芸研究部長、学芸企画部長などを歴任、現在特任研究員。大分県立美術館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takakomama
9
寛政6年(1794年)に彗星のように現れて1年足らずで姿を消した写楽。「謎の絵師」の正体が気になります。リアルに描いた個性的な役者絵は、インパクトがあって印象に残ります。2025/01/08
tokkun1002
5
2024年。写楽が上手いのがよく分かる。似顔絵なんだね。みんな読んだ⁇いや観たほうが良い書籍。2025/03/13
乱読家 護る会支持!
4
東洲斎写楽は、寛政6年(1794年)に版元・蔦屋重三郎によって見出され、わずか10か月間で約145点の作品を残しましたが、商業的には失敗となり、忽然の姿を消した謎が多い浮世絵師です。 当時の役者絵は、顔が長く、目が小さく描かれることが多いようですが、実物はどんな顔だったのだろうと思いながら写楽の絵を眺めました。 先日、東京国立博物館で開催されていた蔦屋重三郎展に行ったのですが、僕はどちらかといえば、写楽よりも歌麿の絵に惹かれました。女性が綺麗やし(笑) https://tsutaju2025.jp2025/05/26
ssコスモ
2
写楽の作品の魅力がよくわかると同時に歌舞伎の世界も少し覗くことができた。2025/02/20
Go Extreme
1
役者絵に革新・短期間での独自の作風の影響力 役者絵の革新性ー劇的な表情や構図 大首絵の導入ー感情表現 短期間の活動ー10か月間で140点以上 表情の誇張ー迫力や緊張感 背景の省略 版元との関係ー蔦屋重三郎プロデュース 役者の個性の強調 色彩の制限 作風の変遷ー簡素化 写楽の正体の謎ー複数の説 舞台の一瞬を切り取る表現 木版技術の高さ 役者の人気の可視化 芝居文化ー浮世絵が芝居文化の一部として発展 芸術的表現の先駆性 浮世絵界への影響 版元の戦略的発表ーシリーズとして発表 演劇と浮世絵の融合2025/01/10