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出版社内容情報
新たな表現の可能性を求めて実験を重ね続けたターナー。改訂版では、作品のクローズアップを通して、独創的な技法や色彩表現に迫る巻頭特集を増補。ターナーの創作の軌跡を丁寧にたどることができる一冊。
内容説明
ターナーの絵筆にクローズアップで迫る、巻頭特集入り増補改訂版。
目次
はじめに ターナー「芸術家」と「私人」を並存させた人生
巻頭特集 変化を描きとる
序章 早熟の風景画家 1775‐1789(0~14歳)
第1章 ロイヤル・アカデミーにて 1790‐1801(15~26歳)
第2章 オールド・マスターの超克 1802‐1818(27~43歳)
第3章 イタリアの光に導かれて 1819‐1839(44~64歳)
第4章 色彩のシンボリズム 1840‐1851(65~76歳)
終章 ターナーのレガシー
著者等紹介
荒川裕子[アラカワユウコ]
神奈川県藤沢市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。法政大学キャリアデザイン学部教授。専門はロマン主義からヴィクトリア朝までを中心とするイギリス美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
59
とても先進的な画家だと思う。200年前に良く受け入れられたものです。 パトロンも結構いたみたいだし。ベネチアの連作が好き2023/11/26
takakomama
6
改訂版が出たので手に取りました。2017年刊行を一部改変し、巻頭に16ページ増補。7枚の絵画のクローズアップが嬉しいです。2023/10/04
お抹茶
1
イギリス美術の頂点と位置付けられるターナーの生涯を代表的な作品をカラーで大きく取り上げながら追う。ターナーと同時代の画家の作品も対比して並べる。初期の水彩画の多くはピクチャレスク熱の高まりを反映し,人気があった。しかし,芸術上の地位の高い油彩画に転身。「疾風のなかのオランダの船」は迫力がある。ナポレオン戦争後は,イタリアなどヨーロッパ各地を巡り風景を描いていった。次第に写実的な描写を超え,大気,水,光,炎といった自然のエッセンスを抽出し,渦巻くような変化を捉えた作品が増える。本物を見たくなった。2023/09/09
kaz
0
2017年発行の初版に「千変万化するターナーの絵筆にクローズアップで肉薄する巻頭特集を増補」したもの。このシリーズの他のものと同様の方向感が伺われ、ターナーの画家としてのヒストリー、フランスやイタリアへの旅行の影響、作風の変化等がハッキリわかって非常に面白い。個々の資料は小さいが、それでもターナーの作品が持つ迫力は伝わってくる。見比べれば油彩なのか水彩なのか何となくわかるが、水彩だからと言って見劣りするわけではない。2023/10/09