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内容説明
蕪村は本当にヘタだったのか?頼りない線、ぶっきらぼうな形、かすかすの墨…なのに妙に心を奪われる。「ぎこちない」でありきたりの「俗」を超えた画家として、その画業を捉え直す!
目次
1 「ぎこちない」からのスタート(蕪村と丹後)
2 二つの仕事―中国風の絵と俳諧の絵(中国風の絵;俳諧の絵;蕪村と芭蕉庵;蕪村と応挙、呉春;広がる蕪村の「ヘタウマ」的スタイル)
3 「ぎこちない」を芸術にした画家(「苦み」を味わう芸術;「かわいい」を楽しむ芸術;「光と空気と情感」の芸術)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sofia
37
「ぎこちない」を芸術にした画家ー。府中美術館はおもしろい名前をつけますね。名古屋市博物館の「大雅と蕪村」展で見た作品多々あり。大作といわれる蕪村後期の作品もいいけど、さっさっさと書いたマンガのような絵に文章を書いたものも好きです。表紙の缶バッジ持っています。2022/04/17
takakomama
4
「与謝蕪村「ぎこちない」を芸術にした画家」展の図録。作品にも解説にも、親しみを感じます。「ぎこちない」「頼りない」は、褒め言葉ですね。2021/07/08
夏みかん
3
展覧会の前半は子供達が行ってきたので私は後半に行くつもりだったのに、緊急事態宣言で行けなくなり、前半の半券は今も私のお財布の中。仕方がないので図録で楽しむ。先に読んだ「へそまがり〜」もだけど、解説が愛情たっぷりでとても良い。図録買っても作品を眺めるだけのこともあるんだけど、この二冊はじっくり読み込んだ。2021/09/07
kaz
2
画風が大きく異なるものが数多く紹介されている。中国風の絵よりはほのぼのとしたかわいい絵の方が好み。この分野は「ぎこちない」「へたうま」を超越しているような気がする。図書館の内容紹介は『頼りない線、ぶっきらぼうな形、かすかすの墨…与謝蕪村は本当にヘタだったのか? じわっとくる面白み、開けっぴろげ拙さゆえの心地よさなど、「ぎこちない」でありきたりの「俗」を超えた画家としての、その画業を捉え直す』。2021/08/15