内容説明
作品が語るバウハウスの造形。創作秘話とbauhauswerk,bauhausidee バウハウスのデザイン哲学。家具、食器、広告、建築などバウハウスから生まれた作品を多方面から読み解くことで、バウハウスの根源にある“考え方”を探ります。
目次
バウハウスとは何だったのか?
10のキーワードで知るバウハウス(3つの土地と3人の学長;バウハウス宣言;カリキュラム;工房;マイスター ほか)
作品が語るバウハウスの造形(クラブアームチェアB3(ワシリー)
グレーヴィ・ポット
緊急紙幣
光の彫刻
バウハウス‐チェスセット(タイプ16) ほか)
著者等紹介
杣田佳穂[ソマダカホ]
1995年よりミサワバウハウスコレクション学芸員。ミサワホーム株式会社の所蔵する1500点を超える作品群を研究し、自社ギャラリーで1996年から30回を超える企画展を開催、バウハウスのさまざまな面に光をあててきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Cinita
9
ジョセフ・アルバース展の予習にと手に取ったのですが、めっちゃ面白かった。学長や教員・生徒たち一人ひとりの紹介に頁を割いているのですが、14年間と言う短い期間の中でも様々な思想・スタンスの教員たちが日々ぶつかり合い模索しあって、学校としての教育方針が常に変化し続けていたことがよくわかったし、メンバーの目指すところをある程度理解してから巻末の主要作品紹介へという構成もわかりやすかった。あと全体的に紙面がおしゃれで見やすい。よい本でした。2023/11/03
遠い日
9
なんとなく「建築」という括りで「バウハウス」を捉えていたけれど、大きないわば文化活動とか運動のような流れを持つようだ。たった14年しか続かなかった学校だが、果敢な試みが人々を惹きつけ、今も人気は衰えない。造形、意匠、建築、アート、等々、やっぱりスタイリッシュ。2021/06/03
takakomama
4
バウハウスは第一次世界大戦後のドイツの学校。建築を最終目標に諸芸術を統合しようとしました。学長や教師たちは前衛的で個性的で、カリキュラムを柔軟に変えていきます。存在していたのは14年間でしたが、後世への影響は大きいです。建築とデザインだけではないですね。2023/09/29
Nepenthes
2
バウハウスってよく見聞きするけど何?と思っていたので手に取った。なるほど面白いなーという感想。デザインや作品はどれも刺激的で色褪せない魅力があり、いわゆる「バウハウス的」というものが理解出来た。2025/01/16
ganesha
2
1919年から14年間のみ開校された造形学校を読み解く入門書。日本唯一のバウハウスの専門美術館学芸員によるもの。日本との関わりや、当時を知れる写真、バウハウスのその後など興味深く読了。2020/06/06
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