アート・ビギナーズ・コレクション
もっと知りたいベラスケス 生涯と作品

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  • サイズ B5判/ページ数 96p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784808711023
  • NDC分類 723.36
  • Cコード C0071

内容説明

絵画にしか成し得ないリアリズム。新しいベラスケス像をお見せします。

目次

1 1599~1622年 0~23歳 セビーリャ時代―修業時代から駆け出しの画家へ
2 1623~1631年 24~32歳 宮廷画家の階梯と肖像―葛藤から超越へ
3 1632~1648年 33~49歳 成熟する芸術―イタリア帰国後の活躍
4 1649~1660年 50~61歳 晩年の栄達―絵画芸術の完成

著者等紹介

大高保二郎[オオタカヤスジロウ]
香川県生まれ。早稲田大学名誉教授。マドリード大学哲・文学部大学院博士課程留学、早稲田大学大学院博士課程満期退学。専門はスペイン美術史、バロック美術。跡見学園女子大学、上智大学、早稲田大学各教授を歴任

川瀬佑介[カワセユウスケ]
1977年東京都生まれ。上智大学、東京藝術大学大学院(博士後期課程満期退学)を経て2002‐09年、ニューヨーク大学大学院美術研究所に留学。メトロポリタン美術館T・ルソー研究員、長崎県美術館学芸員ののち2012年より国立西洋美術館に勤務、主任研究員。専門は17世紀を中心とするスペイン・イタリア美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

92
大高保二郎「ベラスケス」岩波新書と同じ内容だが、カラーの絵画があり理解しやすい。真作約120点のうち50点はプラド美術館所属。1600年代はじめはマニアリズムからバロックへ芸術の流れが転換した時期。セビージャでパチェーコに師事していた頃のボダゴンの名作「セビージャの水売り」は現在ロンドンにある。弱冠23歳でフェリペ4世付きの宮廷画家となってから肖像画と物語画が多くなった。とりわけ17世紀のアルカサルの中で矮人の肖像画を生き生きと描くまなざしは現代にも通じる公平さがある。スペインを代表する偉大な画家。2024/10/18

sofia

46
30年前にマドリードのプラド美術館で「ラス・メニーナス」を見て「ここにあったのか!」という驚き、それをいまだに引きずっている。プラド美術館展で見たベラスケスの絵画が載っていておもしろかった。スペイン王家末期の人々はなんとまあ血が濃いことか。中野京子の『怖い絵』を思い出す。2018/07/23

Nat

42
図書館本。これも良かった。初めて見る作品もいくつかあり、解説もわかりやすかった。ベラスケスの作品はプラド美術館に多くあるので、いつか訪れたいが、いつになるやら。と悲観的。ラス・メニーナス、アラクネの寓話、ブレダ開城、十字架上のキリストなど心惹かれる作品ばかり。鏡のヴィーナスも素敵だけど、これはロンドン、ナショナル・ギャラリー。夢は捨てずに現地に行ける日のために日々頑張ろう!2023/01/08

bibi

36
ベラスケスのことをマネは「画家たちの画家」と呼んだ。ベラスケスの絵画はどれも魅力的で、なかでもこの本の表紙を飾る「ラス・メニーナス」は大好き。マルガリータ王女の肖像画、何枚かあるけど、これが一番キラキラして魅力的。大きな絵と分かりやす解説。ずっと見てたい💛💛2020/12/22

booklight

32
宮廷画家と王宮配室長というポジションを得て、ただただうまい画家ではなく、歴史・宗教・神話画という当時の位の高い絵を描きつつ、王族も庶民も同じ写実という視点でその内面を描く。王の憂鬱も庶民の愚鈍も等しく。そこにはすでに神や伝統からの離脱、近代の視点をはらんでいる。助手パレーハや教皇の1650年の肖像画は、自負心や猜疑心まで場違いに描かれ、現代の我々にも同じ地平上で訴えかける。『画家たちの画家』としてマネに再発見再評価が進んだのも頷ける。そんな目をもってあの時代のスペイン王朝に仕えるのはどんな気分なんだろう。2022/09/24

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