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目次
第1章 修業時代―ルネサンス期のイタリアに生まれて 1475~94年 0~19歳
第2章 鮮烈なデビュー―野心と飛躍 1495~1507年 20~32歳
第3章 教皇の芸術家―万能人への道 1508~25年 33~50歳
第4章 動乱の時代―新様式の誕生 1526~37年 51~62歳
第5章 苦悩の晩年―衰えを知らぬ建築家 1538~44年 63~69歳
第6章 独身の終生―敬愛する人、家族、弟子 1545~58年 70~83歳
第7章 死と神格化―同時代と後世の評価 1559~64年 84~88歳
著者等紹介
池上英洋[イケガミヒデヒロ]
東京造形大学教授・美術史家。1967年広島県生まれ。東京藝術大学卒業・同大学院修了。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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白河清風
22
ルネサンス期の大芸術家ミケランジェロ。葛飾北斎と同じく88歳もの長寿をまっとうし、代表作は、フィレンツェで制作した「ダビデ像」、ローマ教皇の依頼でシスティナ礼拝堂の天井および壁に描かれた「天地創造」及び「最後の審判」などです。頑固一徹の気難し屋で、失敗や未完に終わった作品も多く、また何度も権力者とぶつかり、敗北し、死の恐怖に怯えたこともありましたが、不屈の精神で長い人生を乗り切りました。当時「最後の審判」の批判は厳しいものでしたが、時代を超えて、その評価は正当なものに回復しつつあります。2022/01/27
Bartleby
14
なんと言ってもサン・ピエトロ大聖堂の「ピエタ像」が秀逸。マリアが息絶えたイエスを膝に抱えている。ミケランジェロ23歳の作品だそう。1972年に地質学者トートがこの大理石像に襲いかかって鼻を欠けさせた事件がすごく気になる。1500年代初頭、フィレンツェ政庁内五百人広間の壁面装飾で腕を競うはずだった、ミケランジェロvsレオナルドの幻の世紀の対決、見たかったな。前者は「カッシーナの戦い」を、後者は「アンギアーリの戦い」を描くはずだった。彫刻を優位としていたミは、絵画ばかりを描いているレをバカにしていたという。2022/10/25
こぽぞう☆
12
どこか美術館で買ったはず。このシリーズは、作家の全体像を知りたいときにとてもいい。オールカラーだし。しかし、同性愛者だったとはいえ、最初のピエタ以外の女性像は、やはり好きではない。みんな水泳選手みたい。2018/09/15
Narr
10
パトロンに悩まされつつも、彫刻絵画に詩に建築と多様な才能をルネサンス期に発揮したミケランジェロ。本書では詩にはあまり触れていないが彼の真髄とも言える彫刻を中心に写真付きでその生涯にも触れています。作品それぞれにまつわるエピソードを知れたのは大収穫。「サン・ピエトロのピエタ」と「聖マタイ」、「最後の審判」が特にお気に入り。一方で「ガニュメデス」のデッサンにも惹かれました。こんなに恋焦がれるデッサン、とんでもないラブレターですね。ちょっと憧れちゃいます。2020/08/05
菊地
3
「圧巻」と言える作品の数々が掲載されていてるのでそれだけで満足度が高い。 しかしまあ、生前は世間に評価されなかった芸術家も多いけど、芸術とクライアントに愛され過ぎるというのも困りものですね。過ぎたるはなお及ばざるがごとし。2023/05/14