目次
ジャポニスムの時代の「きもの」―在欧美術館所蔵染織品調査報告
明治期における日本の染織品の海外流出
各国における「きもの」および日本染織品所蔵状況(フランス;イギリス;イタリア;オーストリア;ポーランド;ドイツ)
収蔵品リスト
著者等紹介
深井晃子[フカイアキコ]
京都服飾文化研究財団理事/同財団名誉キュレーター。専門は西洋服飾史・美術史。お茶の水女子大学大学院家政学研究科(西洋服装史)修士課程修了。元静岡文化芸術大学教授、東京大学や京都大学等の非常勤講師。2008年、文化庁長官表彰
長崎巌[ナガサキイワオ]
共立女子大学家政学部教授/同大学博物館館長。専門は日本染織・服装史。東京藝術大学大学院美術研究科博士課程芸術学専攻単位取得修了。東京国立博物館学芸部工芸課染織室長を経て、2002年より現職。2005年、きもの文化賞受賞
周防珠実[スオウタマミ]
京都服飾文化研究財団キュレーター。専門は18‐19世紀の西洋服飾史。同志社大学文学部文化学科卒業。同志社大学文学部非常勤講師
古川咲[フルカワサキ]
共立女子大学博物館キュレーター。専門は日本染織・服装史。共立女子大学大学院家政学研究科被服学専攻博士前期課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きょう
5
江戸末期から明治期、日本の美術品が大量にヨーロッパに渡りました。フランスのギメ東洋美術館、イギリスのヴィクトリア&アルバート美術館、スコットランド国立博物館、他に眠る「KIMONO」を調査した1冊。何度でも読みたいです。日本で収集した人の好みなのか、国民性が現れるのか?各々の傾向も伺えます。日本にあまり残っていないような着物があったり、収集に関わった人物の情報はもっとどこかにないかと思うし。各美術館でもそうそう展示はされないと思うので、日本で企画展示される時に出会えたらいいなと。2023/04/22
フラボノ
1
自分の趣味の範囲だとレトロゲーム、ファミコンのカセットなんかが海外に流出していた。香港のレトロゲームショップに並んだ日本のゲームの数々を見て驚いた思い出がある。きものもその例に漏れずヨーロッパにかなり流出していたんだなあ……そのおかげで関東大震災や第二次世界大戦から免れていた面もあるので、悪いことばかりではないんだよね。2025/03/27
kaz
1
ヨーロッパの美術館に収蔵されている着物を調査したもの。時期は、江戸時代末期~明治。当時のジャポニスムへの影響等がうかがわれる点は面白い。和服に関する知識をもう少し持っていれば、いろいろな角度から楽しめるのかもしれない。 2017/06/19