目次
序章 “総合藝術家・光悦”の成り立ち
第1章 本阿弥光悦の出自と時代背景
第2章 出版事業と宗達との共作
大特集 光悦書・宗達画和歌巻の世界
第3章 光悦の蒔絵
第4章 光悦の茶碗
終章 これからの本阿弥光悦
著者等紹介
玉蟲敏子[タマムシサトコ]
1955年、東京都生まれ。東北大学大学院博士課程前期修了。博士(文学)。静嘉堂文庫美術館主任学芸員などを経て、武蔵野美術大学造形学部教授
内田篤呉[ウチダトクゴ]
1952年、東京都生まれ。慶應義塾大学卒業。博士(美学)。現在、MOA美術館館長
赤沼多佳[アカヌマタカ]
裏千家茶道研修所卒業後、茶陶の研究に入る。東京国立博物館陶磁室調査員を経て、1979年、茶道資料館の開設時に学芸部長に就任。現在は三井記念美術館参事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スプーン
32
(画集として観た時の感想を記す)刀剣砥ぎに始まり、書、絵、蒔絵、茶碗をこなした多彩でマルチな総合芸術家。特に書と絵のコンビネーションが素晴らしく、観ていてその美しさに惚れ惚れしてしまふ。こんな字、書けたらなぁ~。2019/01/29
クラムボン
19
本阿弥光悦の代々の家業は、刀剣の研ぎ、拭(ぬぐ)い、そして目利き。光悦は嫡流では無いが、近親者が分厚く家業の権威を保っていた。ただ刀工では無いので、作品が後世に残ることは無い。…ではあるが、本業では無い手遊びであったはずの芸が、後世に残ったということが、この謎めいた人物の面白いところだ。その第一が書であり、他に漆芸と作陶がある。この本では、3人の専門家がそれぞれの分野についての「考証と考察」を披露する。実はもう少し入門的な本だと思っていたので、その心構えが足りずに、貴重な処を読み過ごしてしまったかも。2026/03/21
うちだ
10
刀剣の鑑定を生業とする本阿弥家ですが、光悦は書・蒔絵・謡本・陶芸と活動範囲が幅広い上に作品が国宝・重文に指定されまくりで、もう完全にその範疇を飛び出しています。個人的に書や茶碗の良し悪しがまったく分からないもので、この方のレベルの高さが今ひとつピンと来ない部分があるのも正直なところなんだけど、ともかく何でもできちゃう人だったんだなということがよく伝わりました。むしろ本業の方が影が薄いぐらいですね。もう少し美術を学べば、彼の偉大さや影響力がじわじわ分かってくる予感がします。2024/02/11
T.Y.
7
刀剣の鑑定士としての本阿弥家という出自に始まり、光悦の仕事を俵屋宗達との共作や出版事業を含む書画、蒔絵、茶碗という3分野に分けて分担執筆。これにより「統一的に捉えることの難しい多彩な人」としての光悦像を示してくれた気がする。薄さで侮るなかれ、多分野にわたる彼の作品をフルカラー図版で見せてくれるのは貴重かも。茶碗に関しては全て裏返して高台を見せてくれているのに意外なポイントへの気配りを見た。2015/10/08
読書実践家
4
絵・硯箱・茶碗。京都の文化人光悦の作品群を見る。2016/02/05




