目次
序 二人の造仏聖(庶民が信じる神と仏;本願としての神仏造像;作像も開眼も一人で)
第1部 円空―木端にまでも仏の慈悲を(仏の功徳を国中に;誕生;開眼;展開)
第2部 木喰―満面の笑みにあふれる慈愛(二千体造像への旅;誕生;開眼;展開)
特集 円空と木喰の絵
終わりに 庶民信仰に息づく仏たち
感動をもたらす「微笑み」
著者等紹介
小島梯次[コジマテイジ]
円空学会理事長、全国木喰研究会評議員、愛知県史文化財部会特別調査委員。昭和41年(1966)、名古屋大学文学部美学美術史卒業。大学在学中に円空仏と出会って以来、全国の円空仏・木喰仏を訪ね歩き、調査研究を重ねている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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№9
35
写真の数々が素晴らしい。解説もコンパクトにまとめられている。それにしても円空・木喰の造像の何物にも縛られない自由奔放な表現の発露は一体なんなのだろう。自分はもともと音楽人間であって、若いころから「音楽とはなんぞや?」と自問自答してきたのだけど、此処に来て江戸絵画に目覚め、また円空や木喰を知るに至って「見る、観る」とはなんぞや⁉︎と、それらの数々の孤高の高みを見上げ自問自答する日々が始まりもし、「見る、観る」とは実にオモシロいものだなと感じる日々。絵や歌も紹介されていて理屈抜きに円空・木喰を楽しめる一冊だ。2016/05/02
tom
10
円空と木喰が作った仏像の写真集。なかなかのいい顔。とはいえ、仏像というのは、実物を見なければならないです。写真というのは、分かったようで、結局分からないなあと思った次第。でも、円空や木喰の仏像、被写体にすることができたら、とても楽しいはず。でも、どのお寺でも、撮影禁止ですよね。2015/04/08