- ホーム
- > 和書
- > 芸術
- > 絵画・作品集
- > 絵画・作品集(日本)
目次
はじめに 異端にして正統―独自の画道を拓く(中村麗子)
序章 生い立ちと時代背景 0~18歳
第1章 落選の神様と呼ばれて 19~33歳
第2章 わが個性を邁く 34~48歳
第3章 より大胆に、より力強く 49~60歳
第4章 ライフワークとの出会い 61~77歳
第5章 果てなき創作の魂 78~103歳
著者等紹介
土岐美由紀[トキミユキ]
1963年北海道生まれ。北海道教育大学札幌分校特別教科(美術・工芸)教員養成課程卒業。1987年より北海道立近代美術館勤務。2015年より北海道立旭川美術館学芸課長
中村麗子[ナカムラレイコ]
1976年東京都生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中退。2003年より東京国立近代美術館勤務。現在、同館主任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロミ
50
片岡球子の描く、赤ん坊が命のかぎり大声で泣くかのような生命力あふれる作品が大好きだ。彼女の作品を眺めていると生きている!という実感とパワーが湧いてくる。清楚な日本画を描いていた初期と晩年では驚くほど画風が違うが、本当に好き。何度も展覧会へ落選し「落選の神様」と呼ばれまた「あなたの描く絵はゲテモノだ」と称されても己の信念を曲げなかった球子。「面構え」シリーズはユーモアと迫力がすごい。そして晩年の富士山の絵。コンパクトな本ながら片岡球子の103年間現役だった人生が濃厚に伝わる良書。2017/04/02
marumo
13
雅楽・蘭陵王をベースにした作品「幻想」に魂、持ってかれました。豪華絢爛な衣装、恐ろしく猛々しい面、力強さと死者の国を思わせる静寂が同時に存在する画面には目が釘付けに!!大迫力の表紙の富士に見蕩れて思わず手に取りましが、晩年のシリーズ「面構え」のコミカルで福々しい足利尊氏に見覚えが・・。明治から平成まで教師をしながらストイックに画家修行を積まれた方で、日本画界において「ゲテモノ」呼ばわりされた時期もあるそうです。日本画とは思えない色遣いや面白過ぎる人物の表情、堪能しました。2015/07/18
Teru.K
0
来月に向けて勉強。愛知に所縁のある人だとは知らなかった。2015/05/17
tosh
0
異端にして正統、破天荒な画風の日本を代表的する女性画家片岡球子。ダイナミックな「富士」のテーマが大好きだが、 画業の後半において追求した「面構」「裸婦」テーマもアグレッシブで素晴らしい。70を過ぎて新しいテーマに挑戦し、百歳まで描き続けたバイタリティには勇気がもらえる。2024/07/27