広げてわくわくシリーズ
ミラクル絵巻で楽しむ「小栗判官と照手姫」―伝岩佐又兵衛画

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  • サイズ B5判/ページ数 95p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784808709419
  • NDC分類 721.2
  • Cコード C0071

内容説明

精緻・華麗な又兵衛画風、詞書の心地よいリズム、奇想天外なストーリー展開。三拍子揃った極上の物語世界を、絵巻ならではの長大な画面で。各所にコラム等を設け、描かれた人々のくらしや時代背景、絵の見どころなどについて、ポイントを解説した。

目次

鞍馬の申し子
妻選び
魔性の誘惑
婿入り
人喰い馬
小栗暗殺
照手の危機
照手の行方
青墓の宿
小栗蘇生
餓鬼阿弥の旅
夫婦の奇縁
悲しき別れ
熊野・湯の峯へ
小栗復活!!
再びの邂逅
大団円
結びの口上

著者等紹介

太田彩[オオタアヤ]
鳥取県生まれ。奈良大学文学部文化財学科卒業。奈良国立博物館学芸課非常勤職員を経て、1992年より宮内庁勤務。現在、宮内庁三の丸尚蔵館学芸室主任研究官。皇室に伝わってきた美術品類の調査研究と、その展示公開、保存修理に携わり、展覧会、修理報告等によって、その成果を公表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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23
「洛中洛外図屏風」で有名な岩佐又兵衛によって描かれた全15巻、延べ324mにも及ぶ大絵巻の見どころを、各場面に添えられた詞書の名調子とともに紹介してくれるムック本サイズの本。非常に面白かった。これが350年も前に描かれたことに、ちょっと驚く。まるで現代のマンガと同じで、ストーリー性に富み、次の展開を追いかけずにはいられない。おかげで名前だけは知っていた『小栗判官と照手姫』の話しも良く分かったし、人形浄瑠璃や歌舞伎の演目として長年日本人に愛されてきた理由にも納得。日本人なら一度は読んで損はないと思うw。⇒2024/04/16

14
東京藝術大学で開催されている特別展「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」を見に行ったら、大好きな岩佐又兵衛の絵巻『をぐり』の一部が展示されていた。岩佐又兵衛と言えば『山中常盤物語絵巻』や『洛中洛外図屏風』(国宝)が有名だけど、この『をぐり』もその鮮やかな色彩、緻密な描写が大変素晴らしかった。で、本書に全巻の解説が載っていると知って早速購入。波乱万丈、奇想天外な恋の行方が鮮やかに大胆に描かれていて見飽きない内容に大満足。ますます岩佐又兵衛が好きになってしまった。350年以上前に描かれたこの絵巻、必見です。2022/08/12

ペミカン

6
絵画教室のモチーフ探しの合間、江戸絵画に興味を持ちちょっとみてみました。美男美女が途中からなんとも凄いことに・・。昔の話は奇想天外で面白い!迫力ある画面にも吸い込まれ、本物がみたくてたまりません。色彩も美しい・・。2019/09/28

あおい

5
照手姫の父の怒りを買って殺されたものの閻魔に情けをかけられ餓鬼の姿で生き返るなど波瀾万丈な小栗判官と照手姫の恋物語を絵巻で。色が白い女は雪女、顔が赤い女は鬼のようなどと三年で娶っては返した御台の数は三年で72人って小栗いけすかないわ〜。それに比べて照手姫の健気なこと!2020/11/23

筋書屋虫六

4
亀治郎丈の「當世流小栗判官」を観に行って新橋演舞場の売店で見つけて買いました。こんな本が出ていたのか〜と。小栗判官伝説は説経節から古浄瑠璃でも語られて、さらには歌舞伎の演目にもなった説話。その波瀾万丈にして奇想天外な物語を、岩佐又兵衛の工房が絵画化して絵巻物に仕立てたのが絵巻「をぐり」で、いまは宮内庁三の丸尚蔵館にあるそうです。活き活きとした人物の表情や極彩色で大胆な構図、そして場面展開。江戸時代の人はさぞやぶったまげたことでしょう。ルーツ紙芝居がここにもありました。2012/03/31

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