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内容説明
鑑賞だけを目的とした「美術品」としてではなく、江戸時代の都市の住民にあらゆるレベルの情報を伝える「メディア」として浮世絵を解説した画期的な一冊。
目次
暮らしを楽しむ(グラビアの美男美女たち;架空のキャラクター;あそび絵)
情報を得る(最新・流行;人気スポット;世相・ニュース;知識)
著者等紹介
辻惟雄[ツジノブオ]
1932年、愛知県生まれ。東京大学文学部大学院修了。現在、多摩美術大学名誉教授、MIHO MUSEUM館長
浅野秀剛[アサノシュウゴウ]
1950年、秋田県生まれ。立命館大学理工学部卒業。千葉市美術館学芸課長を経て、大和文華館館長
田辺昌子[タナベマサコ]
1963年、東京都生まれ。学習院大学文学部博士前期課程修了。現在、千葉市美術館主任学芸員
湯浅淑子[ユアサヨシコ]
1965年、東京都生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。現在、たばこと塩の博物館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデミン@もも
47
やっぱり国芳最高❢ 艶っぽい女体も微笑む女性もいいけど、擬人化した動物たちが可愛いい。キモカワ的なのもまたいい。金魚や亀、ネズミ。そして極めつけはタヌキ。そりゃもうあのメロディが離れない(笑)それにしても江戸の人は元気。歌舞伎役者のプライベートなどの詮索好きは今の時代も変わらない。が、社会風刺のユーモアはなくなってきた気がする。蛤の着物の柄が桑名藩を表してるなんて粋だ。2016/06/25
ヒデミン@もも
39
楽しみにしていた国芳国貞展を観にいく前に再読。そして観に行ってからも再読。実物は思っていた以上に色も鮮やかに遺っていて素晴らしかった。そして私は、やはり江戸の庶民を描いた浮世絵が好き。若冲の綺羅びやかな世界も良いけど、浮世絵の楽しみには負ける。ただ一つこんなに詳細にいろんなことが描かれてるのに どうして美男美女の顔は皆同じなのか。鼻筋の通った鼻と切れ長の目でないと美男美女ではなかったんだろうなぁ。やっぱり江戸時代に生まれて来なくて良かったよ。2016/10/29
オリーブ
9
多くの人がメディアが取り上げる人物に惹きつけられもっと知りたいと思ったりゴシップ好きな私たち。それをうまく導いたのが当時は浮世絵、今はテレビやネットということで私たちが惹かれる対象を作り出す元は同じようなものだったようだ。死絵なんて縁起でもないと思っていたらそれは現代では“追悼フィーバー”となり、相撲絵は格闘技雑誌だし、化物絵はポケモンだし、鳥獣人物戯画の流れから国芳による擬人化浮世絵が生まれそして現代ではキティちゃんみたいな大スターが生まれたと思うと日本人の擬人化好きは昔からずっと続いていたんですね~。2018/01/08
mari
6
浮世絵ってこんなにもいろいろあるのですねー!まさにいろんな情報をキャッチするための雑誌?動植物の図鑑やお江戸の最先端ファッションも浮世絵で入手できたのですね^^ヘアアレンジの浮世絵が詳しくて面白い、ちゃんとfor MENとfor LADIES両方あるのが丁寧ですね。江戸の若者はこんなのを見て毎日髪の毛を結っていたのでしょうか^^2013/08/22
feodor
3
ムック形式っぽい感じで、見開きテーマで浮世絵の初歩を解説してくれる、という本だった。基本的に、前半が浮世絵事情で、後半が現代のものと比較して、という構成。後半は、私にとってはなくていいな、と思ったけれども(若干説教臭いところもあるし)、とっつきやすさ、という点ではいいのかな、とも思う。一方で、そのとっつきやすさを求める人はこの本を読むのだろうか、という疑惑も。ではあるが、なかなかおもしろく、浮世絵については知らないこともおおいなあ、と改めて思った。2015/01/18
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