内容説明
花樹豊かにして水清らかなる仏国土、すなわち浄土に往き生まれ、来世は仏菩薩のもとで安穏の日々を送ることを夢み、人々は古くから浄土図や来迎図にその欣求心をあらわしてきた。阿弥陀の極楽浄土をはじめ、弥勒の兜率天や観音の補陀洛山など、種々の浄土思想に基づき制作された珠玉の美術作品を紹介する。
目次
第1章 阿弥陀如来と西方極楽浄土(西方極楽浄土の景観;現世に出現した極楽浄土;西方浄土の教主、阿弥陀如来;阿弥陀来迎図;阿弥陀来迎劇)
第2章 さまざまなほとけの浄土と救済(弥勒菩薩と兜率天;観音菩薩と補陀洛山;神道と浄土;地蔵菩薩の救済;六道・十界と十王信仰)
第3章 浄土教美術の歴史(飛鳥・奈良時代の浄土観;平安時代の浄土信仰;浄土信仰の建築;末法思想と造仏作善;重源と阿弥陀信仰;浄土諸宗の成立と祖師像;融通念仏と時宗;庶民に近付いた浄土美術;近世浄土諸宗建築への展開)
著者等紹介
内田啓一[ウチダケイイチ]
昭和女子大学教授・博士(文学)。早稲田大学大学院卒業。町田市立国際版画美術館勤務を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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