内容説明
世界各国にはその地域の風土や気候にあった様々な布が織られ、染められてきた。それらの布は、たとえどんなに小さな断片でも、その美しさ、素晴らしさを伝えてくれる。また、これら多様な染織品を作り出した民族の、歴史や生活様式を知る手だてにもなる。本書では、世界を8つの地域に分け、国ごとに代表的な染めと織りの布を紹介し、その布を見るときに役立つ内容とした。
目次
東アジア
東南アジア
南アジア
中央・西アジア
アフリカ
アメリカ
南太平洋
ヨーロッパ
もっと知りたい人のために
著者等紹介
道明三保子[ドウミョウミホコ]
1942年静岡県に生まれる。東京大学文学部美術史科卒業。同大学院人文科学研究科修士課程修了。フランス政府給費生としてリヨン織物美術館に留学。イラン、イラクにおいて考古学調査に従事。現在、文化女子大学教授・文化学園服飾博物館学芸室長。国際染織学会(C.I.E.T.A)理事、アジア民族造形学会理事。専攻:服飾史・染織史
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
26
世界のいろいろな国の布のざっくりした見本。織り、染め、刺繍、材料も羊毛、絹、木の繊維、木の皮、綿。鮮やかで丈夫で豪華な布。触ってみたい。2021/09/27
paxomnibus
2
良書。読者が知りたいと思ってる事が「すぐわかる」ように考え抜かれた構成。馴染みのない単語にはルビを繰り返しふってあるので読み間違える心配もない。何より文章が素晴らしい。説明文の見本のようだ。必要事項が簡潔に要領よく並ぶのを正確な「てにをは」に従って読めば内容が自ずと理解できる。歴史や地理や社会制度について3行ぐらいで要点が書かれているのだ。その背景が分かってこそ、各国の布の良さや持ち味が伝わってくるというもの。写真も多いが、同じ一枚を全体とやや拡大した部分という具合に使い回しているのはちょっと残念だった。2020/09/16
カコ
0
ペルシャ絨毯への言及は無し。ペルシャ更紗は掲載あり。2024/10/28