内容説明
覚鑁が主張した真言宗の新義教学の意趣を、時の公家からの外護を中心に集約。覚鑁をめぐる金剛峯寺と大伝法院の僧衆の動向を示す文書を中心に、大伝法院側の公家・武家・国務関係の公験ともいう文書を集める。いうなれば大伝法院発展期の文書。鳥羽上皇・美福門院・八条女院らの外護者が大伝法院の近くに建立した覚皇院や菩提心院の供養文と、院領庄園に支えられた、外護者としての安堵・管領認許の文書、換言すれば大伝法院側にとって根本財産に匹敵する所領の証文類の集積。
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