出版社内容情報
今年で戦後80年。
長い時間の経過で戦時期の日本に生きた人びとは姿を消しつつあり、昭和の戦争が「同時代史」から「歴史」に変わろうとしています。
世界各地で戦乱が絶えず、日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増して「新しい戦前」という言葉もささやかれる今、日本が同じ過ちを繰り返さないために私たちが考えるべきことは何でしょうか。
4千人以上の戦争体験者に取材を重ねた日本近現代史研究の第一人者である著者が、2021年~24年の毎年8月に東京新聞主催の講演会で語った内容を再録しました。
本書の内容
◆今こそ求められる「歴史を学ぶ謙虚な姿勢」
◆新しい戦前にしないために 戦後80年を前に学ぶべき教訓は
◆形骸化した専守防衛の行く先は
◆ウクライナ戦争と昭和史~平和と戦争を問い直す
◆あの戦争から何を学ぶのか~半藤一利さんの遺言
【年表】近現代の日本が歩んできた道
【目次】