内容説明
介護施設で暮らす老人たちのドタバタを描く人生へろへろ。同調圧力をかわしてすっころぶはみだしルンルン。猫たちの生き方にヒントをいただくどうにもニャン太郎。東京新聞連載の人気脱力エッセイ3部作が一冊に!
目次
人生へろへろ(おっぱいは死なん!;どうか今日だけは、たっぷりぼけた人でいてください;美しい人生よ かぎりない喜びよ ほか)
はみだしルンルン(どうしてもはみだしてしまうのなら、「はみだしもの」として生きていくしかなかろう;死のうと思っている人間って、ずいぶんおかしなことを考えるものだな;幽体離脱・しげるくん ほか)
どうにもニャン太郎(どうにかそっち側のスタイルで生きていけないものか?;猫より暇になってはいかん;僕の頭頂部はミーのツバでべとべとだ ほか)
著者等紹介
鹿子裕文[カノコヒロフミ]
1965年福岡県生まれ。編集者・著述家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
寺(いつも上品でごめんね)
68
この鹿子裕文という人は『へろへろ』『ブードゥーラウンジ』そして本書と、まだ3冊しか本を出していないのに、3冊全部面白いという100点満点の作者である。多作必ずしも貴からず。前作2冊は笑って泣ける長編ドキュメンタリーだったが、本書はいろんな所で連載していたコラムをまとめたもの。『へろへろ』の宅老所よりあいで出していた雑誌『ヨレヨレ』に載っていたものも、猫について書いた文章も、どれもいい感じで肩の力を抜いてくれる。モンドくん(『ブードゥーラウンジ』のボギーさんの御子息)の絵もどんどん上手くなっている。お薦め。2021/02/27
fwhd8325
49
義理のお母さん、猫の話。脱力系エッセイ。とっても愛情にあふれている。2021/07/10
あじ
31
ゆるすぎてゆるすぎて、パンツのゴムが切れてしまったような気分になる本──これはれっきとした本書前書きなのであります。特別養護老人ホームづくりに尽力した著者が、平然と言ってのけるところ、まさに【はみだしルンルン】のノリ。破壊力満点のイラストレーター、モンドくんもルンルン族の門下生でしょうか。ごろんと寝転がって“かいかい※痒い”しながら読んじゃっていいエッセイ。愛猫家偏差値が高い筆者でもあります。2021/02/19
布遊
27
面白かった。特にどうにもニャン太郎。イラストも良かった。2023/08/13
さすらいのアリクイ
10
この本も武田百合子さんの日記のように、著者の身近で起きた日々の出来事や著者が思ったことなどが書いてある。こっちは著者のまわりの人達の行動が暴発気味だったり豪傑的であったり、書いている著者の鹿子さんも一筋縄ではいかない人物っぽかったりと、読んでいて何か、そわそわする本ではあるなと(笑)著者の鹿子さんには中島らもさん的なところがあるのではと。まわりにいる変な人の変な部分や、自分の厄介な部分に反応する(反応してしまう)能力があるというか。読んで人生の役にはあまり立たない。しかし何かが残る本ですね。ユニークな本。2021/02/27