内容説明
ルールに縛られ、ついつい後回しにしてしまう手紙。でも、偽(儀)礼を廃して、心の赴くままをしたためれば、きっと気持ちは伝わるはず。漱石や鴎外、芥川や太宰がそうだったように…生活手紙文研究家がエッセイ風に解説した手紙のシーンごとに参考にしたい文豪たちの珠玉のことばを紹介。
目次
第1章 あいさつ・交際(年賀状;寒中見舞い;卒業祝い ほか)
第2章 思いを伝える(ラブレター;恋文のススメ;お祝い ほか)
第3章 形式・作法(拝啓と敬具;書き出し;返信の書き出し ほか)
著者等紹介
中川越[ナカガワエツ]
昭和29(1954)年東京都生まれ。生活手紙文研究家。雑誌・書籍編集者を経て、執筆活動に入る。古今東西・有名無名を問わず、さまざまな手紙から手紙のあり方を考える。また、近代文学の文豪たちの書簡を手がかりに、手紙の書き方の奥義を学びその成果を紹介するなど、多様な切り口から手紙に関する書籍を執筆し、手紙の価値や楽しさを伝えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tadashi_N
14
言葉の選び方だけではなく、手紙に込めた心も学びたい。2023/04/14
ままこ
7
文豪、著名人達の手紙、心のこもったユーモア溢れる手紙が多かった。夏目漱石は転居通知で住所番地を間違えて書いて送ったらしい。恋文もあり、これを書いた方達はまさか渡した本人以外に見られるとは思ってなかっただろう。2016/12/22
夏炉
1
例文としてあげられる文豪の手紙には、思わずクスリと笑う内容のものが多くて、楽しんで読めました。その中でも立原道造の「五月のそよ風をゼリーにしてもってきてください」という恋文が美しくて好きです。2016/12/02
チタカアオイ
0
【図書館】2017/09/23