内容説明
世界的照明デザイナーが描く光の世界と、その作品が生まれるまでの道のりをたどる。さまざまな光技術が誕生する今、改めて考えたい灯すことの意味と光の可能性。
目次
序章 平和の光のメッセージ
1 日本にライトアップが生まれた日
2 光が創造する新たな物語
3 照明デザイナーとなるまでの道
4 世界各地の夜を彩ったプロジェクト
5 世界に誇る日本のあかり文化
6 娘とのコラボレーションと友好の光
終章 自然と共存する光の未来を描く
著者等紹介
石井幹子[イシイモトコ]
東京都出身。東京芸術大学を卒業後、フィンランド、ドイツでの活動を経て石井幹子デザイン事務所を設立。東京タワー、東京港レインボーブリッジ、白川郷合掌集落、創敷市をはじめとした国内外の景観照明ほか、光を中心としたさまざまなイベントを手がける。国内外で多くの賞を受け、2000年には紫綬褒章を受章。照明デサイナーの第一人者として常に新たな光を生み出し、世界を舞台に第一線で活躍を続け、新たに照明プロダクトブランド「MIXALI」を立ち上げるなど、その前向きな姿は、多くの女性に希望を与え続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はるき
18
日本の大型照明の先駆者の自伝。圧倒的な光の渦の美しさに言葉もありません。2020/12/27
kuu
4
今では、めずらしいことではないライトアップ。照明デザインの第一人者である著者が始めた頃は、受入れてもらうのがそれは、それは大変だったと思うし、このエッセイ(?)で実感した。その前のアートとして学ぶことにもご苦労があったようだ。 野球やサッカーのナイター照明のプロジェクトの話は、興味深い。選手優先から観客にどう見せるかを考案したのも著者とのこと。 著者のポートフォリオともなる1冊。作品の写真が美しい。 自宅の明るさを考えてみたくなる。 2016/04/12
takao
2
中学生の頃は理科が好きで発明家になりたいと思っていた。2023/01/15
こんな本を読んだよ
2
世界的照明デザイナー石井幹子さんの人生と仕事。読み進むだけで、同じ日本人であることの嬉しさと勇気と元気に満たされてくる。ベルリン・オリンピックで強豪スウェーデンを破ったサッカー日本代表のキャプテンだった父上の話やその後の芸大やデザイン事務所、フィンランドの師との出会い、ドイツ時代ービュルツブルクでの活躍などが語られる。帰国後すぐに黒川紀章や菊竹清訓に認められ、続く大阪万博など結果を出し続けることでこの新しい仕事と人生を切り開いていく。危機にあっても真摯に生きる姿勢が、新しい人との出会いを呼ぶことを知った。2012/01/28
よし
1
日本を代表する照明デザイナーの石井幹子さんが自らの半生を綴った本です。数々の業績について挿絵のように美しい写真が添えられていて、読んでいて楽しい。自分の夢を実現するために努力し続ける姿が印象的。これから、どんな仕事をされるのか興味を持っています。今、読み終わったばかりなので、我が家の天井照明を消してみました。2012/02/26