内容説明
江戸前の魚を食べると、日本の未来が明るくなる!?東京湾の魚介を、まずは食べること!そうすることで、私たちのライフスタイルや文化がどう変わっていくのかを提案します。
目次
巻頭インタビュー 東京湾を豊かにし、食文化を豊かにするために料理人が動く―三國清三シェフに聞く
江戸前東京湾の食と環境(驚きの江戸前の魚;江戸前魚、そして江戸前料理;東京湾の現状と課題―なぜ東京湾はなかなか豊かにならないのか)
明るい未来のための社会システム(なぜ「江戸前の魚を食べると日本の未来が明るくなる」のか;私たちの「すべきこと」「できること」「したいこと」―江戸前東京湾の魚を食べて、東京湾を豊かにし、日本の未来を明るくしよう)
明日の江戸前東京湾のために(楽しいことから始めよう。楽しんでいるうちに海を豊かにすることが「したいこと」に;「楽しみ」「人」「知恵」「取り組み」のつながりを広く深くするシステムづくり;漁業は21世紀型産業―みんなで育てる漁業;科学技術的取り組みと公的取り組みの変革と強化;おわりに)
著者等紹介
磯部雅彦[イソベマサヒコ]
東京湾の環境をよくするために行動する会会長・東京大学副学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Humbaba
2
東京湾で採れた魚を口にする。それはかつては当たり前のことだったのに、現在ではとても高価で難しいことに変わってしまった。現在はその事実を作り変えることはできないが、将来に渡っても同じであるとは限らない。各自が行動すれば、非オッツ一つは小さくてもやがて大きな運動となり、社会を変えていく力となる。2015/09/01
たらこりっぷ
1
東京湾の魚を楽しく紹介するグルメ本かと思っていたら大間違い。もっと美しく豊かな海にするための運動論まで書かれていました。「東京湾の魚って食べても大丈夫なの?」と真顔で聞く人にこれまで何度も出会ってきました。東京湾が世界的にも稀有な海であることをもっと多くの人に知ってもらいたいと、アサリやアナゴを見るたびに魚好きの私は考えてしまうのです。2011/05/14