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アルプス・コーカサス登攀記

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  • サイズ A5判/ページ数 357p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784808308827
  • NDC分類 293.45
  • Cコード C0075

出版社内容情報

山の専門誌「岳人」が創刊60周年記念に贈る待望の新訳復刊!
近代スポーツ・アルピニズムの偉大なパイオニアが山に消えて112年。
古典の名著が、いま、甦る。

ママリーは19世紀後半、岩と雪のスポーツ・アルピニズムを主唱してアルプスに新しい時代を切り拓いた名クライマーです。この本に残されているのは、山に登る喜びとゆとり、美しく素朴な自然へのあたたかな眼差しとほのかなユーモア、きびしい山に挑む果敢なファイト。その行動と思索は現代の山登りに大きな影響を与え続けています。
 1895年(明治28年)、ヒマラヤのナンガ・パルバットに向かったまま消息を絶ち、その直前、現地か
ら夫人に送った手紙も収録しています。
 翻訳者の海津は海外登山の豊富な登山家です。「北壁の死闘」(東京創元社)「空へ-エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか」(文春文庫)「K2非情の頂」(山と渓谷社)など数々の海外山岳書を翻訳してきました。「岳人」誌海外図書の書評担当者でもあります。登山家にして初めてママリーの精神を生き生きと表現できた新訳です。
 日本の登山愛好家にとって手に入れたくて仕方なかった垂涎の翻訳本といえます。

内容説明

19世紀後半、岩と雪のスポーツ・アルピニズムを主唱して新しい時代を切り拓いたママリーの名著。奥部奥鐘山西壁中央ルンゼ初登攀、ヒマラヤ‐チョンラ・ピーク初登頂などの実績に裏付けられた訳者の精確・流麗な新訳でここに甦る。

目次

マッターホルン―ツムット山稜(一八七九年)
マッターホルン―フルッケン山稜(一八八〇年)
マッターホルン―コル・デュ・リオン(一八八〇年)
テッシュホルン―トイフェルスグラート(一八八七年)
エギーユ・デ・グラン・シャルモ
エギーユ・デュ・グレポン
ダン・デュ・ルカン(一八九三年)
エギーユ・デュ・プラン(一八九三年)
エギーユ・ヴェルト―シャルプア氷河より(一八八一年)
エギーユ・ヴェルト―モワーヌ山稜より(一八九四年)
小さな峠―コル・デ・クルト(一八九四年)
ディフ・タウ(コーカサス・一八八八年)
コーカサス彷徨(一八八八年)
登山がもたらす歓びと罰について

著者等紹介

ママリー,アルバート・フレデリック[ママリー,アルバートフレデリック][Mummery,Albert Frederick]
1855年、イギリス最南部ケント州ドーヴァーに生まれる。15歳の時アルプスを旅して登山に目覚め、以後毎シーズンのようにアルプスを訪れ、1879年(23歳)にマッターホルンのツムット山稜からの新登頂で一躍脚光を浴びた。その後、コル・デュ・リオンの初横断やグレポン初登頂など成果を挙げ、1883年(27歳)にMary Petherickと結婚。1888年と1890年にはコーカサスへ遠征し、ディフ・タウに初登頂。1895年(39歳)、カシミールのナンガ・パルバットを目指して遠征し行方を断った

海津正彦[カイツマサヒコ]
1945年、東京都に生まれる。高校時代、岩峯登高会に入会し岩登りを中心に活動。奥鐘山西壁中央ルンゼ初登、厳冬期鹿島槍北壁直接尾根など。1971年にナンガ・パルバットに隣接するチョンラ・ピーク(6830m)に初登頂(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hi

2
新訳、読みやすかった!写真も地図もスケッチも付けてくれて、いたれりつくせり!でも古い訳も伝わってくる部分があって、どっちもよかったな〜。やっぱり「登山がもたらす歓びと罰について」は白眉!名著!2016/02/26

yoneyama

0
長く絶版になっていた古典的な名著。マッターホルンで1875年初めて岩登りバリエーション登頂したママリーは近代アルピニズムの始祖。その一言一句を味わえる。1895年ナンガパルバット遠征で遭難死。 何故、未踏未知未登攀に価値があるか?惹かれるのか?アルピニスト永遠のテーマを世界で最も早い時期に著した古典中の古典。2007/12/01

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