出版社内容情報
「失われた風景」と「現にある風景」。二つを同時に味わえる不思議な旅。これが『東京 坂道散歩--坂道上れば昭和がみえた』です。たとえば、第1章のはじめに出てくる「裕次郎坂」。映画『嵐を呼ぶ男』で俳優・石原裕次郎が下る石段で、山手線の車中からも間近に眺められる坂道です。こうした記憶の中の俳優の肉体と現実の風景とが交錯する「映画と坂道」の話も「失われた風景」と「現にある風景」であり、また、この本に樹木に関する記述が多いのは、それらを訪ねることが東京と言う街の変遷と現況を訪ねることに繋がるという考えからです。一味違った東京散歩の楽しみ方の指南本は、雑学書にもなる1冊です。
内容説明
映画・小説の舞台となった坂道、文人・スターにちなむ坂道、名木・老木のある坂道…。坂道を歩けば、あの懐かしい昭和の記憶が鮮やかに蘇ってくる。東京散歩の達人がすすめる名坂百二十選。
目次
第1章 「坂道で生まれた物語」
第2章 「あの人の記憶が眠る坂道」
第3章 「我が思い出の坂道」
第4章 「江戸・明治の面影を歩く」
第5章 「昭和の記憶を訪ねて」
第6章 「坂を上って木を見に行く」
第7章 「坂道のある風景」
著者等紹介
冨田均[トミタヒトシ]
昭和21(1946)年、東京都荒川区生まれ。映画製作に携わり、『ガラスと鏡』でモントリオール国際映画祭優秀賞を受賞。十代より「東京散歩」を続け、江戸~昭和の物語を探る独自の東京論を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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