出版社内容情報
いくら山登りが好きだからといっても、登るたびにバテて、ただひたすら苦しいのでは、やがて山がキライになってしまう。やはりある程度の体力がなければ、より広く深く山登りを楽しむことはできない。まして年を重ねるごとに体力は落ちるばかり。そこで日ごろから体の手入れすることが大切になってくる。
「さあトレーニング」といわれると、苦しいのを歯を食いしばってこらえ、ひたすら体を鍛え抜く姿を連想しまいがちだが、本書は少しばかり違う。目標は、若い人なら今よりちょっとだけ強くなること、中高年なら今の水準をできるだけ保つことにある。ゆるやかで柔らかくていつの間にか長続きしているといったトレーニング法を専門家が豊富なイラストを使ってやさしく解説している。特別な施設や器具は要らないし、自分一人で自宅やその周辺でできる。始めてみれば、「うん、これなら自分でもやれる」と、自信がわいてくるから不思議。これから先も長く登山を続けられる体をつくりたいと願う中高年には最適の一冊。
筆者は、前高知大学教育学部教授(体育学・スポーツ科学専攻)で、現役のクライマー。山の専門誌「岳人」に好評連載されたものに加筆した。
内容説明
体を手入れし、涼しい顔で山を歩こう!スポーツジムに行かなくてもできるトレーニングを豊富なイラストでやさしく解説。
目次
はじめに―まずは自分の体力年齢を知ろう
トレーニング事始め―体力年齢テスト合格への道
歩くことの効用―まず歩行トレーニングから
中高年者の体力特性―手入れのよい中古車たれ
中高年者の登山―こんなふうに登ってみよう
第2段階のトレーニング―心肺機能と持久力
筋力トレーニング(診断テストで自分の筋力を知る;末端部の強化で手足のけがを防ぐ)
ランニングのいろいろ―走って得られる高い効果
水泳で持久力アップ―「歩く水泳」で15分泳ぐ
肉体改造は筋肉から―偏らないトレーニングでバランスよく〔ほか〕
著者等紹介
大森義彦[オオモリヨシヒコ]
1945(昭和20)年、福井県勝山市生まれ。福井大学を経て東京教育大学大学院体育学研究科修士課程修了。1972年、高知大学に赴任し、2004年3月まで同大学教育学部教授として体育学、スポーツ科学を担当した。福井大学山岳部OB、福井クライマースクラブOB、高知県勤労者山岳連盟会長を務めたが、現在は土佐アルパインクラブ会員。現在までスキー登山を中心に活動している。1981年、日本勤労者山岳連盟チョー・オユー登山隊に登攀リーダーとして参加し、ネパール側南稜の7120mで敗退。ほかにイタリアを中心としたアルプスでのスキー登山の経験も豊富
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