内容説明
“海と船”に憧れた少年が、念願をかなえて世界中を駆け巡り活躍する話です。専門は航海計測学。興味は常に「最先端」。レーダー航法の研究を進め、水中考古学の分野では、水中探査器「カラーソナー」を開発、沈没した蒙古軍船の遺物調査、南米ボリビアのチチカカ湖の湖底調査などを手がけた日本の水中考古学の第一人者です。89歳の今も、元気いっぱい!夢を追い、数々のラッキー・ミラクルを体験した教授が明かす人生奮闘記。
目次
母の思い出
原点は優雅な“明治丸”と白い制服
厳しくも楽しかった寮生活
初航海で得たものは
病が転機
結婚、そして鳥羽から清水へ
レーダー航法の研究へ
海と船への思い
第二の人生
世界初のカラーソナー
著者等紹介
茂在寅男[モザイトラオ]
1914年、茨城県生まれ。東京高等商船学校航海科(現東京海洋大学)を卒業。日本郵船を経て鳥羽商船学校(現鳥羽商船高等専門学校)、東京商船大学教授、東海大学海洋学部教授として、海の男の育成にあたる。工学博士。現在、東京海洋大学名誉教授で、日本水中考古学会副会長、英王立航海研究所名誉会員。専門は航海計測学で、不老不死の薬を求め日本にやってきた除福の航海術を解析。レーダーや音響探測機も研究、水中探査器「カラーソナー」を開発。長崎県・伊万里湾の元寇遺物引き揚げや南米ボリビア・チチカカ湖の湖底探査を手がけた。わが国の水中考古学の第一人者。その傍ら小説「若い海」(改造賞受賞)、「海の若人」(東映で映画化)を執筆、東京商船大学校歌を作詞。船の科学館の設立や帆船「日本丸」の保存運動にも携わってきた
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