内容説明
山の版画家・松田敏男が10年の歳月をかけ、日本の山々を明澄な色彩で、豪快かつ繊細に表現した珠玉の版画集。南アルプス・北アルプス・大雪山・信越国境の山々…。また、樹林や山の花など、日本の山の季節の移ろいを、山への愛情に満ちた目で一徹に捉えた作品の数々。シルクスクリーン63点と絵画4点に加え、四季折々の心情を吐露した4本のエッセイで構成。
目次
春―待ってました、奥美濃屋!(藤原岳のフクジュソウ;早春の愛宕竜ヶ岳にて ほか)
夏―悪沢岳の石(富士見台より雲海に浮かぶ南アルプス南部の山々を望む;ミズバショウとリュウキンカ、白山にて ほか)
秋―剱沢の秋(初秋悪沢岳;晴れあがる聖岳 ほか)
冬 そして再び春へ―八ヶ岳連峰西岳にて(初冬甲斐駒ヶ岳;栗沢ノ頭より冬の甲斐駒ヶ岳を望む ほか)
著者等紹介
松田敏男[マツダトシオ]
1949京都市に生まれる。1969山に通い、山の絵を描き始める。1973京都市立芸術大学美術学部漆工科卒業。1983京都山と野に親しむ会に入会する。1985年間山行日数が30日を超え始める。1987初めて山の版画の個展を、平安画廊(京都)にて開く。以後隔年開催。1989日本山岳会に入会する。1991『新ハイキング関西の山』(新ハイキング社・隔月刊)が創刊され、表紙画を担当、現在に至る。1993山の版画・絵画集『彩画山影』(ふたば書房)出版。同年、ギャラリー百号(東京・渋谷)にて個展を開く。以後ほぼ隔年開催。年間山行日数が60日を超え始める。1999うるし版画文集『雲湧く分岐点~南アルプスの四季~』(ギャラリー百号)出版。2002年間山行日数が90日を超える。南アルプス仙水小屋常設展示(絵画・版画30数点)。日野春アルプ美術館(山梨県長坂町)版画数点所蔵。『岳人』(1991年10月号、2002年8月号)、『山と渓谷』(1991年5月号)、『山の本』(1997年18号)各誌に版画・絵画・文掲載。京都府立久御山高等学校美術科教諭
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