出版社内容情報
医者は患者がほかの病院でどんなくすりをもらって飲んでいるか、それによってどのような相互作用や副作用が出ているか知らない。また、一億総健康食品ブームのなかで、それらがくすりとの相互作用でどれほど治療の妨げになっているかなどはさらに知るよしもない。
本書は、くすりの専門家である薬剤師が、日常の暮らしのなかで実際に起きているくすりに関わるさまざまなハプニング約100事例を紹介しながら、一般に多用されているくすりの性質や暮らしのなかでの賢い使い方についてわかりやすく解き明かしていく。
内容説明
使い方を誤れば、効果が弱まったり、強まったり、危険な場合だってあるのに、私たちはあまりにも無防備にくすりを使いつづけている。どのようにくすりと付き合えば快適な生活が送れるのか。くすりの専門家が実例をあげながらその知恵を紹介する。
目次
第1章 高齢者の暮らしとくすりの意外な関係―上手にコントロールすれば快適な生活が送れる(徘徊抑制剤で日常動作が低下;血圧降下剤で空せきの副作用も;複数科受診で逆作用の薬剤を併用 ほか)
第2章 くすりと上手につき合う知恵―くすりは正しく使わなければ効果がない(気管支拡張剤(せき止め)の副作用
くすりの飲み合わせと相互作用
くすりの相互作用で効果が減少・消滅 ほか)
第3章 気になる食べ物とくすりの相性―くすりの作用が弱まる・強まる・危険な場合だってある(関心が高いくすりと食べ物の相性問題;抗凝血剤の作用を弱めるビタミンK含有食品;抗菌剤の効果を低下させる食品 ほか)