内容説明
家を明け渡すまであと数日という時に、十歳の愛猫がいなくなった。彼女(雌猫)たちとともにした数々の思い出が去来した。人間は、なんとはかり知れない“癒し”を彼らからあたえられていることかと思った。今まで飼った動物たちとの生活を思い返すと、その後ろにたくさんの人間の姿がある。中には、すでに天国に行ってしまった人たちもいる。そんな思い出のいくつかを残しておきたくなった。
目次
十一匹目の猫
わすれがたみ
ミイミ
八百屋の七兵衛
雛の節句
茶目子
ふるさと
北京の犬と猫
天使猫
メマとペペ〔ほか〕