内容説明
崩れ落ちる雪塊、荒れ狂う地吹雪、視界ゼロのホワイトアウト。雪崩・落石・滑落の恐怖と、二重遭難の危険性…。遭難者救助に命を賭ける男たちの記録。
目次
第1章 生死を分けた一瞬
第2章 山岳警備隊員への道
第3章 救助活動の現場から
第4章 出動までの二十分
第5章 還らざる者たち
第6章 山に笑い山に泣く男たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこつり
1
平成8年刊行なので情報として古いですが、隊員達自身が紹介する組織構成、採用方法、活動内容、北アルプス現地の地理的状況、隊員のモチベーション状態等々、とても面白く興味深く読みました。けして自画自賛、悲壮感漂う美談調なだけの読み物ではなく笑いあり涙ありの実録書です。2010/11/14
rincororin09
0
隊員たちの手記なので、文章は荒いが、文庫化してでも広く読み継がれるべき。登頂なきアルピニストたちの熱い戦い!2017/01/06
kuro
0
全ての登山者の必読本だ。登山という行為をレジャーとして成立させるために、人間を死なせないために、命を賭けている者がいる。私も山岳を愛する者の一人だが、本書に出会うまで、そのことに無自覚だった事を深く恥じている。2013/07/09
パタタビアンコ
0
小説のように文章はうまくないですが、実際の山の話なので迫力があります。
小心
0
悪天候の中、一週間かけて歩いて救助に向かい、救出後のヘリでは5分で下山。ヘリの圧倒的なパワーを知る。とはいえ、気象条件によってはヘリは飛べず、地上からの救出が頼りだ。口だけ達者で自分の足の衰えを認めず、でも救助は気軽に頼むシニア登山者、これからも増えていきそうだ。2019/02/26