内容説明
「夜のプラットホーム」「フランチェスカの鐘」「水色のワルツ」…。戦前戦後を通じて半世紀、激動の昭和に数々のヒットソングを残し、いまなお歌謡界の大御所として現役の著者が切々と、また淡々とつづる。二葉あき子の自伝エッセイ。
目次
藤山一郎先生を慕って
女剣劇とエノケンの東京生活
“日本の女”が歌った
歌は世につれ世は歌につれ
私の戦後は終わらない
軍歌で若者は空に散った
戦犯救った「ああモンテンルパ」
神田祭りの夜の初恋
運命の昭和20年8月6日朝
遅れた広島発806列車
息子を抱き、私は失神した
敗戦、また歌が歌える
渡辺はま子さんの楽屋処世術
元祖オシャレ淡谷のり子さん
酒とたばこと越路吹雪さん
小柄だった?京マチ子さん
さよなら日劇、私の青春
不吉な前兆、声が消えた?
忘れ得ぬ人々、霧島昇さん
「五人会」は私の生きがい
並木路子さんへの遺言
池真理子さんの歌巡礼
“大陸の歌姫”胡美芳さん
焼け跡に流れた“幻の紅白”
一人息子・紀の歌修行
歌、そして私の人生
二葉あき子全作品年表