AIという名の鏡―機械思考の世界で人間らしさを見失わないために

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AIという名の鏡―機械思考の世界で人間らしさを見失わないために

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  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784807920846
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C0004

出版社内容情報

◎AIを鏡に見立て、ともにある未来を再考する

AIは過去のデータを映す不完全な鏡である――
開発の現場をよく知る徳倫理学者ヴァローはそう語る
しかし私たちは人間を超える〝知性?がAIにあると錯覚し
自らの思考や判断の主導権をAIに委ねてしまいかねない
その行きつく先で人間が見失ってしまうものとは……

「私たちは何者か? 人間らしさとは何なのか?」

これまでのAIをめぐる議論とは一線を画す視点から
AIが人間に及ぼす真の影響を明らかにし
人間とAIの関係を修復する未来への指針を示す?


【目次】

序章
第1章 AIという名の鏡
第2章 心、機械、神
第3章 鏡の向こうに映るもの
第4章 文明の進歩と思考
第5章 共感ボックス
第6章 AIとブートストラップ問題
第7章 明るい未来を映し出す

解題(西田洋平)

内容説明

AIは過去のデータを映す不完全な鏡である―開発の現場をよく知る徳倫理学者ヴァローはそう語る。しかし私たちは人間を超える”知性”がAIにあると錯覚し自らの思考や判断の主導権をAIに委ねてしまいかねない。その行きつく先で人間が見失ってしまうものとは…「私たちは何者か?人間らしさとは何なのか?」これまでのAIをめぐる議論とは一線を画す視点からAIが人間に及ぼす真の影響を明らかにし人間とAIの関係を修復する未来への指針を示す。

目次

第1章 AIという名の鏡
第2章 心、機械、神
第3章 鏡の向こうに映るもの
第4章 文明の進歩と思考
第5章 共感ボックス
第6章 AIとブートストラップ問題
第7章 明るい未来を映し出す

著者等紹介

ヴァロー,シャノン[ヴァロー,シャノン] [Vallor,Shannon]
エディンバラ大学哲学科 データと人工知能の倫理に関するベイリー・ギフォード寄付講座教授。スタンフォード大学の「人工知能100年研究(AI100)」の常任メンバーであり、英国芸術・人文科学研究会議の助成を受けた研究プログラム「BRAID(責任あるAIの格差解消)」の責任者も務めている。専門は徳倫理学。2018~2020年にはGoogleでAIに関する客員倫理学者として活動していた。子どものころからコンピュータやロボットが明るい未来を築く可能性に魅了され、現在では新しい科学技術が人間の道徳性や知性をいかに変容させるかに興味をもち、技術の根源を倫理的な営みとして取り戻すことを目指している

西田洋平[ニシダヨウヘイ]
東海大学資格教育センター准教授。東京大学大学院情報学環・学際情報学府博士課程単位取得退学。修士(生命科学、学際情報学)。専門は情報学

石垣賀子[イシガキノリコ]
翻訳者。立命館大学産業社会学部、ウィスコンシン大学(英語言語学専攻)卒業。医療機器メーカー勤務を経て、出版翻訳を手掛けるようになる。ビジネス書・啓蒙書まで幅広い分野で訳書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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izw

4
4月に「AI時代の人間らしさを考える 『AIという名の鏡』出版記念イベント」に参加してみたら、興味が湧き、発売直前の本書を買って帰った。AIは人間の過去の行動・言動を学習し、アルゴリズムで回答するだけなので、鏡で自分の姿を見ているに過ぎない、という主張から、AIの本質、限界を考察している。AIがどんなに優れているように見えても、創造性、共感性は、到底人間には及ばない。今後AIの活用を考えるときに、思い出さないといけない議論である。2026/05/09

hyotan

2
AIは人間を映す鏡だが、そこに映るのは最適化と支配欲ばかり。AGIを最大の脅威とする論は、賢い知性はよく笑うし、ぶらぶら楽しいことを探すし、支配的・抑圧的な行動はとらないだろうという想像力がない。 道徳的な学びと成長は、道徳的想像力の中にある。そこで私たちは、別のより良いパターンの理由づけや感じ方や価値判断をしていれば、別のより良い選択肢があったのだと気づくことができる。失敗しても、次の機会にはもっと良い判断をして、賢く行動しようと心づもりができる。2026/05/09

ちゃすくん

1
AIを鏡と呼ぶ比喩をもとに、過去のデータの偏った蓄積から一部の人間に有利な構造を温存するようなパターンを再生産することの危険性を説いている。目につきやすい人種や信条のラベルが貼られていないデータであっても、人間には気づきにくい微細なパターンを検出し、結果として差別的な構造を残してしまうこと。アマゾンのAI採用ツール使用中止の話や、医療機関のリスク予測アルゴリズムの誤った予測など、より高度に発達したAIは技術者からしてもブラックボックスになってしまう。2026/05/31

あおいラフレシア

1
徳倫理学の立場から生成AIの問題を論じた本。よく言われる「AIが人間の仕事を奪う」「AIが人間を滅ぼす」という観点ではなく、生成AIが人間の考え方(内面)に与える影響を著者は問題にする。過去のデータから生み出されたアルゴリズムに過ぎない生成AIに人間を超えた知性や仮初の愛情を見い出すことで、人間の主体性は失われて行く。本書には逆適応と言う言葉が出てくる。人間が生成AIを操るのではなく、生成AIの指示に合わせて人間が動くようになることだ。これはすでにさまざまな場所で実現しているのではないだろうか。2026/05/26

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