内容説明
プロスタグランジン（ＰＧ）の生理的および病態生理的役割の解明、さらにＰＧ製剤の臨床応用に至るまで、ＰＧ研究全領域の最新の知見を集大成した画期的な講座である。基礎から臨床に至る幅広いＰＧ研究者を対象とした完璧、明解な解説書。
目次
第１部 炎症・アレルギー（炎症反応・アレルギー反応の概要；微小循環における血管反応と白血球の反応；肥満細胞の活性化機構とアラキドン酸代謝；抗炎症薬；膠原病；皮膚疾患；眼疾患）
第２部 呼吸器疾患とアラキドン酸代謝物（呼吸器系の構造と生理；呼吸器疾患モデル；気管支喘息；アスピリン喘息；肺水腫）
第３部 免疫（免疫応答のあらまし；免疫細胞におけるアラキドン酸代謝；臓器移植；後天性免疫不全症候群―ＡＩＤＳ）
第４部 悪性腫瘍（腫瘍細胞の特殊性；発がんの生化学機構；ＰＧの抗腫瘍作用と抗ウイルス作用）
補遺（シクロオキシゲナーゼおよび関連酵素のｃＤＮＡクローニング；リポキシゲナーゼ系酵素の遺伝子クローニング）
