内容説明
創薬化学は、有機化学を基盤科学として、薬理学、生化学、分子生物学、分析化学、薬物動態学、製剤学、生命情報学など多くの基礎科学に関連した学際的学問であり、これからさらに発展が期待される２１世紀の学問と位置づけられる。本書は創薬化学を初めて学ぶ者にとって必要不可欠なものを厳選して記載した。いずれの章も“創薬”の観点から学部学生、大学院生にとって必要と思われる記述に限定して、それぞれの専門家が執筆した。
目次
第１章 創薬化学とは
第２章 医薬品研究開発のプロセス
第３章 生体分子と薬
第４章 酵素と薬
第５章 受容体と薬
第６章 イオンチャネルと薬およびその他の薬
第７章 新薬発見・発明の方法論
第８章 薬物動態と製剤設計
第９章 創薬研究のパラダイムシフト
第１０章 代表的医薬品の発明・発見、開発の経緯
著者等紹介
長野哲雄［ナガノテツオ］
１９４９年東京都に生まれる。１９７２年東京大学薬学部卒。現・東京大学大学院薬学系研究科教授。専攻、生物有機化学、薬化学。薬学博士
夏苅英昭［ナツガリヒデアキ］
１９４４年神奈川県に生まれる。１９６７年東京大学薬学部卒。現・東京大学大学院薬学系研究科客員教授。専攻、創薬科学、有機合成化学、医薬品化学。薬学博士
原博［ハラヒロシ］
１９４１年広島県に生まれる。１９６４年九州大学医学部薬学科卒。現・東京理科大学薬学部教授。専攻、有機化学、医薬品化学。薬学博士
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フウカ
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試験おわった♪2012/09/20
aoura
0
院試終わりに立ち寄ったブックオフで購入し、パラ見程度だったが、本格的に創薬に携わるようになった今の時機に通読した。興味の対象がほぼ代謝であった自分にとって、受容体・イオンチャネルの拮抗薬をまとめてくれているのは助かる。特に、最後の「代表的医薬品の発明・発見、開発の経緯」は読み応えに富んでいる。最近、インターネット上でもこの手の情報を読み漁っており、個人的にはメキニストが面白かった。2021/04/01
