出版社内容情報
死体が地底からよみがえる。前作『蛇と虹』が映画化され、世界に広く知られるようになったハイチのゾンビ現象。ハイチのヴードゥー教の世界に踏み込んで、ゾンビ現象の解明に取り組んだ若き文化人類学者のスリリングな記録と研究の書。ゾンビ化の謎のドラッグを解明する。
内容説明
ゾンビはなぜ・どのようにしてつくられるのか？ハイチのブードゥー教と秘密結社の闇の世界に自ら足を踏み込み、ゾンビ現象の文化的意味とゾンビ化に必要な「毒」の存在を解明した民族生物学の傑作。
目次
序章
第１章 歴史的及び文化的背景
第２章 ハイチのゾンビ
第３章 死の問題
第４章 毒
第５章 解毒剤
第６章 すべては毒にして、毒にあらず―イーミック的考察
第７章 ゾンビ化の社会的側面
第８章 ビザンゴ秘密結社
結び 民族生物学とハイチのゾンビ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
彬
1
ハイチのブードゥ教の『ゾンビ』の概念について、薬学的から民間伝承に至るまで広範囲にわたって検証しているもの。ハイチの文化を覗き見れ、ゾンビの概念がどのようにして成り立ちえたのかを理解する取っ掛りになる。良書です。2010/05/02
fried_bogy
0
『蛇と虹』の続きみたいなやつ。非常に面白かった。2023/06/11
