出版社内容情報
「見えざる政府」として君臨し、海外へ膨張する世界最大の犯罪組織ヤクザと右翼暴力団の実態を描いた本書は、日本近現代史を鋭角にえぐる日本文化論でもある。世界七カ国語翻訳の国際的ベストセラーであるにもかかわらず、「日本でだけは出版できない」とされた幻の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小僧武士
2
ハワイのドラマにはヤクザが出てくるのに本場の日本のドラマには出てこない事に不思議だったが、思っていたよりヤクザの権力は強大だった。『右翼とヤクザは暴力的な行動に走ることがあり、日本の戦後政治を実質的に一貫して支配してきた政権政党である自由民主党の準軍事的組織として長年にわたって機能してきた』そして次の予言が悪い方に的中している事が興味深い。『超国家主義の全面復活が起こる場合は、先陣を切るのはヤクザだろう。けれども、日本が今の豊かさと高い生産性を保つ限り、日本にはファシズム復活の恐れはほとんどないであろう』2018/06/16
sayzk
2
正確には再読。なにしろ米国人が書いた本なので日本人の中では「ココは違う」と言う人もおられるに違いないだろう。しかし、日本人でも右翼・ヤクザの基本的なことは勉強になった。日本人として知っておくべきであろう。もっと詳しく、もっと違う角度で学びたければまた別の著者の本も読めばいい。頭山満 児玉誉士夫 岸信介・・・このコメント記入時の我が国の総理大臣は・・・岸信介の孫である。2013/09/12
hikarunoir
1
外人の割にはよく調べた。
りゃーん
0
マイナー出版社なのに、1991年4月に初版が出て、三か月で3刷であるから、当時売れたのであろう。 故に昔東京の下町の古本屋を流していると、店頭ワゴンでよく見かけたものだ。 最近フィリップ・ポンス「裏社会の日本史」を読んでエラい面白く、類書である本書の存在を知り、読んだ次第。 本書も傑作で、まず徳川期の侠客・幡随院長兵衛から始め、粋で、義理と人情のヤクザ像が提出される。 近代、玄洋社の頭山満の紹介で、右翼が国家にすり寄り、結果、ヤクザと国家の橋渡しになったこと、そして戦後のストなどの社会運動、安保闘争、2016/09/04
広中錫
0
+7 Yakuza:The Explosive Account of Japan's Criminal Underworld by David E. Kaplan & Alec Dubro 1986 2015/04/14