出版社内容情報
本当に英語は〈必要〉なのか?という疑問から「国際共通語」としての世界的な英語の広がりを、本書は「英語支配」としてとらえ、その影と負の部分を明らかにした画期的な一冊。まだ誰も気づいていない「言語差別」という視点からの日本―アメリカ文化論としても有益。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
1959のコールマン
37
☆5。1990年12月発行。内容はかなり激烈かつ辛辣。同時期に出た同じテーマの本「『英語』イデオロギーを問う」大石俊一著があるが、少々突っ込みの甘さを感じるのに対し、こちらの本は遠慮なし。しかもスルスルと読みやすいことこの上ない。各種資料及び話題の古さは目立つが、基本的な考えの部分は全然古くなっていない。英語を学ぶ前にこの本に書いてある程度のことは知っておくべきだろう。なお、エドワード・サピアの「国際補助語論」が紹介されている。これは必読(というか全文を読みたい・・・翻訳なし)。問題解決の21の提言付き。2019/11/20
Ted
1
'90年12月刊。◎英語を勉強する前にまず、本書を読むべし。2014/06/29